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野田燎さん自作自演のサックス曲集「Les Yeux Clos」不思議な浮遊感



Les Yeux Clos
野田 燎 (Ryo Noda, b.1948)
尼崎生まれ大阪音大出身のサックス奏者で現代音楽家の野田さんです。その後、米ノースウェスタン大や仏ボルドー音楽院でも学んでいるそうで、しばらくパリで活動していた様ですが現在は帰国していますね。邦楽では"能楽"とのリレーションもあり、米ではJ.ケージやP.グラスとの付き合いもあった様です。
(そして医学博士として"野田音楽運動療法研究所"なる音楽とトランポリン?!を使った医学治療・リハビリテーションの活動も行っています)

演奏者としてはアヴァンギャルドからバロック、ロマン派まで広く包括する活動で知られる様で、今回はサクソフォンのみ(ソロから4人)の作品集になります。

演奏者は野田さんの他、パヴェウ・グスナル(Pawel Gusnar), ゴルドン・トゥードル(Gordan Tudor), アンドレアス・ファン・ズーレン(Andreas van Zoelen)です。







Les Yeux Clos
1.Secret Garden I (for four, 2018) • 2.Zen I (for two, 2018) • 3.Kocho no Mai (for solo, 2016) • 4.Zen II (for two, 2018) • 5.Ryoanji 2 (for two, 2018) • 6.Dance Dance Dance (for solo alto sax, 2019) • 7.Midnight in Warsaw (for solo, 2019) • 8.Zen III (for two, 2018) • 9.Promenade pres d’Argenteuil (for solo, 2016) • 10.The Day of Split (for solo, 2018) • 11.Les yeux clos (for solo, 2019) • 12-14.Yume – Trois pieces inspirées des tableaux du Douanier Rousseau (for solo, 2015, "12.The Dream", "13.La Charmeuse de serpents", "14.The War") • 15.Secret Garden II (for four, 2018)


プロローグとエピローグの"Secret Garden I, II "は美しい旋律が4saxsで呼応しあう楽曲ですね。全くアヴァンギャルドさは無くヒーリング的で、ヘテロフォニーの様相も見られます。"Zen I, II, III"はスラップタンギングの曲、"3.Kocho no Mai"は邦楽和声的、"5.Ryoanji 2"はJ.ケージの変奏ver.かと思いましたが違いました 1.の2saxs ver.風ですね。

それまで抑えた音色だったのが"6.Dance Dance Dance"では大きめに鳴らしてハイテンポな流れも入ります。調性でターン音型的な旋律は同じですが、一部中東和声も感じますね。ディストーションさせた音で構成する"7.Midnight in Warsaw"、運指練習の様なハイテンポの"10.The Day of Split"、それぞれ押し付けがましい音は出しませんね。

タイトル曲の"11.Les yeux clos"は静スローの幽幻さが印象的でフルートで吹いている様な音色で入り、スラップタンギングとの併用です。珍しく一部で跳躍音階が使われていて、一番楽曲変化が大きい曲ですね。そして3パート構成17.5'の"12-14.Yume"で総括しています。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  タイトル曲"11.Les yeux clos"です




技巧と和声で練られていますが、基本は緩やかなヒーリング的音楽になっています。独特の浮遊感があるのは跳躍的な音階が少ないからかもしれません。

もしかしたら"野田音楽運動療法研究所"関係の音楽?!なのでしょうか。とても不思議なサクソフォーン・アルバムですね。



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