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ダニエル・ハーディング指揮 / ベルリンフィル の「マーラー 交響曲 第1番 "Titan"」は王道ですね



ダニエル・ハーディング Daniel Harding
(Berliner Philharmoniker, 2019-3/29 Live rec.)
残念ながらコンサートでは相性の良くない指揮者の一人、D.ハーディング。2年前の2019年にベルリンフィルを振ったマーラー1 "巨人" です。
ベルリンフィルとのマーラーはFM放送録音に2014年12月5日のマーラー6のLiveがあるのですが、それは素晴らしいですね。ハーディングのスタンスと言うよりもBPO色を感じますが…




マーラー 交響曲 第1番「巨人」


(BPOリリースの豪華マーラー全集。右は本録音のみのデジタル配信です)


第一楽章
序奏は陰鬱さの下降動機にカッコウ動機やtp, hrが明るく乗ってコントラストが明瞭。チェロの第一主題は明るい歩みの様に、対位的な第二主題はその流れに寄り添う様に落ち着いていますね。展開部は静を鬱に彩って、hr動機で明るい日差しに切り替え、山場は華やかさが際立ちます。短い再現部はコーダの様に見晴らしよくまとめ上げていますね。落ち着いた中にまとまりがある第一楽章です。

第二楽章
主部主題は重厚さあるスケルツォで、転調パートは表情を付けて進めています。歯切れの良さを感じますね。トリオの弦レントラーは優美な舞踏曲風。主部回帰では締まりの良いスケルツォで重心は低いですね。

第三楽章
主部主題の短調『グーチョキパーで…』は重さを避けつつ入って、カノンの流れも落ち着きがあります。木管の二つの動機は心地良さにチェンジペースですね。中間部は緩やかでアレグロ風に美しく。陰影を程良く表現する第三楽章です。

第四楽章
序奏は少し神経質に、提示部第一主題は切れ味を強めた行進曲風に出ます。vnの第二主題はスローに抑揚を着けてと王道の流れですね。
展開部第一主題導入部で切れ味に激しさを少しトッピング、落ち着いた流れからピークを派手やかに築きます。
厄介な再現部前半は落ち着いて、va動機で鋭い音を出して第一主題を切れ味よく奏でます。ラスト山場は緊張感を与えて、コーダは発散させる様に華やかに大きく広げて終わります。



見晴らしの良い王道のマーラー1 "Titan"ですね。この落ち着き払った流れはBPOらしさと見ていいのではないでしょうか。

奇を衒ったパートはなく、最後のコーダに向けてフォーカスした気持ち良さが味わえますね。ただ、どこかに興奮か炸裂の様な刺激があったらもっと良かったかもしれません。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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