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ターリヴァルディス・ケニンシュ(Tālivaldis Ķeniņš) の『交響曲 第4・6番, カンツォーナ・ソナタ』



ターリヴァルディス・ケニンシュ
(Tālivaldis Ķeniņš, 1919-2008)
先日インプレしたと思ったら新譜が既にリリースされていましたね。以下、前回「交響曲第1番 | 2つの協奏曲」の紹介文を引用です。

ラトビア生まれでカナダで活躍した現代音楽家ですね。父親がソ連占領下で国外追放となりパリに逃れて1945-1951の間パリ音楽院でメシアンに師事していますね。その頃はピアニストで生計をたてていた様で、室内楽でピアノが活躍するのはそう言った経緯もありそうです。

1951年(頃)にはダルムシュタットにはセプテットで登場、その時の指揮者は何とH.シェルヘンだったそうです。同年カナダに移住。翌年にはトロント大で教鞭を取り始めて32年間続け、カナダでは委嘱作品が多い音楽家だったそうです。
経歴から見ると前衛に感じますが全くその方向はありませんw



Symphonies Nos. 4 & 6 | Canzona Sonata
(Latveian National Symphony Orchestra, Guntis Kuzma, cond.)
前回は1959-1990、今回は1972-1986ですから作品年代が狭まって初期の民族音楽和声から中期の新ロマン主義的になる時代の作品になりそうですね。

演奏は前回と同じグンティス・クズマ指揮, ラトビア国立交響楽団になります。ジャケットも酷似していますね。







1. 交響曲 第4番 (1972)
二楽章形式です。静の神秘的な流れで入って、徐々に緊張感を上げて強音パートを迎えると、一転 出し入れの強い流れになります。'ありげ'で違和感はありませんね。神秘渦巻く緩徐とスケルツォを合わせた様な第一楽章です。
第二楽章はアレグロ的に出し入れを強くメリハリを付けていますが、スグに静の幽玄さの緩徐が戻ります。ただ表情変化に乏しく、少し眠くなってしまいました。コーダは少し激しいですが…

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  John Avison (cond.), CBC Vancouver Chamber Orchestra の演奏です
  こちらの方が表情があって面白いです



2. 交響曲 第6番 フーガ交響曲 (1978)
神秘から陰鬱に流れが変化しています。反復とフーガですが出し入れの強いパート以外は変化率は低め、それがついつい退屈さに繋がってしまいます。処々で新ロマン派的な美しさは見せてくれるのですが。


3. カンツォーナ・ソナタ ヴィオラと弦楽オーケストラの (1986)
vaの旋律に珍しく聴いてわかる動機が感じられますね。それがネクラな低弦の上に乗って変奏されて行き、ここでもフーガ的に弦楽奏がその動機を追いかけて行きます。vaの存在感が大きく、そのパートをアルトで歌唱させても面白そうな感じがありますね。
超絶技巧性やカデンツァはありませんが、この曲が一番面白いです。



出し入れの強さと反復、心地良い明確な主旋律が存在は無く、ベースの流れは幽玄さや陰鬱さです。

調性基軸の今の時代のクラシック音楽ですが、"何処かで聴いた様な"グループの仲間入りかも。(既に亡くなられていますが)
とは言え、ヴィオラが生きた3.は面白いですね。



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テーマ : クラシック
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