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セバスチャン・ファーゲルルンド(Sebastian Fagerlund) の「ノマド・水の世界地図」リントゥ指揮フィンランド放送響



セバスチャン・ファーゲルルンド
(Sebastian Fagerlund, 1972/12/6 - )
ファーゲルルンドと言えばオペラ『秋のソナタ, Höstsonaten』ですね。個人的には新古典主義的管弦楽の印象ですが近年の作品はどうでしょう。以下紹介文は以前のインプレの流用ですw

フィンランドの現代音楽家でポスト・モダンの印象派などと書かれている事があり、前衛ではありません。トゥルク音楽院でヴァイオリンを習い、その後オランダやシベリウス音楽院でも作曲を学んでいます。マスタークラスでミカエル・ジャレルやマグヌス・リンドベルイにも師事していますね。
2016/17シーズンはロイヤルコンセルトヘボウの在籍作曲家を務めていた事からも、注目されているのがわかりますね。



Nomade・Water Atlas
(Finnish Radio Symphony Orchenstra, Hannu Lintu cond.)
フィンランドの指揮者がフィンランドの音楽家の作品を取り上げフィンランド放送交響楽団が演奏するフィンランド・セットの音楽ですね。ちなみに2013年からリントゥは首席指揮者を務めていて、1.はチェロ協奏曲(Nicolas Altstaedt, vc)で2.は管弦楽、前者はライヴで後者はセッションですね。







1. ノマド Nomade (2018)
I. Espressivo - II. Agitato, molto ritmico - [Interlude I] Misterioso - III. Vivace capriccioso - IV. Lento contemplativo - [Interlude II] Misterioso, poco tenuto - V. Espressivo, liberamente - VI. Esaltato, molto agitato
6楽章と2間奏曲で区切れ目無し、タイトルは発想記号(表現)ですね。
I.はアレグロ風、緊迫感の強い幽玄な調性音楽でこれが基本でしょう。vcも神経質な音色を奏でます。II.で出し入れを強くしたり、III.で小刻みにテンポアップしたりと変化を見せています。IV.は緩徐ですが、反復・変奏の静音空間といった印象ですね。V.は神秘的なカデンツァが入り、V.からVI.の切替は少し微妙な事をやっています。
vcは本来の朗々とした鳴りではなく神経質な音色になっているのがファーゲルルンドですね。


2. 水の世界地図 Water Atlas (2017-18)
アレグロ的な出し入れの強い入りから作られる流れは"1.ノマド"と似て、静音空間もその後に訪れます。全体が変奏の様な統一感があり、反復も含めて時代を超えたベーシックテクの安定感でしょう。"ノマド"も楽章間の区切れは無かったのでよく似た曲に感じます。


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"調性音楽", "幽玄", "緊迫", "主題不明瞭", "強い出し入れ"と言った今の時代のクラシック音楽の主流構成で、全く違和感がありません。以前はフィルムミュージックをベースとした米国中心の流れだった気もしますが、今や欧州でも歓迎されている感じです。

もう少し調性を逸脱した和声があっても楽しいでしょうが、委嘱機会が増えそうな現代音楽ですね。北欧風景的な空気感は無く、そこが少し残念かも。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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