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キリル・ペトレンコ指揮 / バイエルン国立歌劇場管弦楽団 の「マーラー 交響曲 第7番 "夜の歌”」


キリル・ペトレンコ, Kirill Petrenko (b.1972)
(Bayerisches Staatsorchester, 2018-5/28, 29 Live rec.)
現ベルリンフィル主席指揮者のK.ペトレンコが音楽監督時代(2013–2020)のバイエルン国立歌劇場管を振ったマーラー7ですね。ちなみに同歌劇場の自主レーベルBSOrecの第一弾だそうです。BPOもそうですが、今や自主レーベル流行りですね。




マーラー 交響曲 第7番



第一楽章
序奏の第一主題を重々しく、木管の行進曲動機は重厚ですがスローに変化を付けています。提示部第一主題は切れ味を見せてテンポアップ、第二主題で感情を優しさに表現して、コデッタの行進曲でキッチリ締めます。
展開部は変化の強い前半からファンファーレで鎮めて、穏やかな音色から第二主題がハープのグリッサンドを混えて美しく情感込めます。再現部第一主題はメリハリを強め、コーダは行進曲の色合いを強めて締めくくります。色濃くメリハリの強い第一楽章ですね。

第二楽章
序奏のhrは他楽器との掛け合いで緊張感を作り、主要主題はhrが穏やかにリードして緩やかな行進曲に繋げます。第一トリオは優美さ、中間部(第二トリオ)でスローで繊細な哀愁にチェンジ。切れ味と穏やかさのバランスが良い第二楽章です。

第三楽章
主部の動機群は緊張感の中に色濃く組み合わされ、中間部ではobが繊細に旋律を作ってコントラストを付けていますね。陰鬱さを醸すスケルツォ楽章です。

第四楽章
主要主題は穏やかと言うよりも揺さぶり強く、この曲を象徴するギターとマンドリンは少し控え目ですね。録音ですから もう少し音を拾っても良い様な。中間部では優美さを垣間見せていますが、全体は穏やかさや洒脱さではなく緊張感が漂います。

第五楽章
主要主題は荒っぽさから金管が派手に鳴らして、パッセージは勢いを感じます。パウゼ後の第一エピソードはスピード感強く動機を重ね、第二エピソードは弦が繊細に音を作りますね。その後は二つのエピソードをコントラストを強めて変奏。第一楽章第一主題の回帰を派手に広げて、コーダは大団円です。焦点を絞りづらい最終楽章に硬質なコントラストを付けて決着させた印象です。



陰鬱さとメリハリの"夜の歌"になりましたね。特徴的な第四楽章に本来のセレナーデさは薄く、緊張感さえ与えています。

計算された作り込みでキッチリとして緩みがありません。硬質なマーラー"夜の歌"が好きな方にフィットするでしょう。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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