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リトアニアの現代音楽家 ジブオクレ・マルティナイティーテ の「Saudade」ポスト・ミニマル



Saudade
(Žibuoklė Martinaitytė, 1973/5/4 - )
ジブオクレ・マルティナイティーテはリトアニア出身の女性現代音楽家で、活動の拠点をニューヨークに置いています。ありげなパターンですね。リトアニアで学び、ダルムシュタットや仏IRCAMでも習っている様で、ソロ・室内楽・管弦楽・声楽と作っていていますね。

管弦楽曲(1, 2, 3: Lithuanian National Symphony Orchestra)とピアノ協奏曲(4: Lithuanian Chamber Orchestra, pf: Gabrielius Alekna)。タイトルは邦題にすると「郷愁」だそうです。

楽風変化がわかり易い様に、年代順に聴いてみたいと思います。(数字が収録順です)







3. Horizons (2013)
調性の管弦楽曲で、今の時代らしい幽玄さを感じます。グリッサンドを使った音の変化やミニマル的トレモロのテンポ変化を使って表用をつけていますが、ベースは弦のトリル・トレモロですね。中間部?の静に渦めく混沌の音色は面白く、よく練られた構成感ある楽曲です。全体的にディナーミクのレンジが広いですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  "University of the Pacific Symphony Orchestra"のLIVEです



4. Chiaroscuro Trilogy, for piano and string orchestra (2017)
弦楽奏とのピアノ協奏曲(三楽章)です。第一印象は上記3.と似た音の構成感ですね。弦のトリル・トレモロの上にpfの同反復的な音色が被ります。ここでもダイナミックレンジは広く、幽玄さよりも混沌陶酔的な反復傾向が強まっているでしょうか。第二楽章は緩徐ですが、構成は似ていて静音化させているだけの印象です。それでも面白さが伝わりますね。第三楽章も高音pfの音色に拘った感じが生きています。


2. Millefleur (2018)
ここでも基本構成は変わりません。静音側への傾倒が強くなっているかもしれません。薄い旋律の中に色々な音が混じって、ある種の陶酔ポリフォニー的印象も感じますね。


1. Saudade (2019)
ここでも基本は同じですが、反復旋律に美しさも出てきた感じです。



陶酔系ポスト・ミニマルで、基本構成が、①弦のトリル・トレモロ、②単純音階反復、③ディナーミクの広レンジ、です。

調性音楽ですし目新しさがあるわけではないのですが、構成感がある流れで飽きさせませんね。



  ▶️ 現代音楽の楽しみ方 ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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