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クロノス・クァルテットで聴く ピート・シーガー作品集「Long Time Passing 花はどこへ行った」最後に感動が



Long Time Passing Kronos Quartet and Friends
(Pete Seeger, composer 1919-2014)
米前衛クロノス弦楽四重奏団がピート・シーガーに敬意を評して作られたアルバムですね。ヴォーカルはフレンズと言う形で起用されています。

アルバム・タイトルですが、代表曲の一つ " Where have all the flowers gone?" 邦題「花はどこへ行った」のタイトルに続く歌詞が "Long time passing" で、そこからとっていますね。まさに長い時が過ぎた訳です。

今の若い人たちはピート・シーガーを知っているでしょうか?! 米反戦活動の中で、フラワー・ムーブメントの前にプロテスト・ソングの時代がありました。シーガーの曲はその渦中にあり、ジョーン・バエズやPPM, ザ・バーズと言ったフォーク歌手・グループがこぞって取り上げていた訳です。
最も有名な曲はみんな知っている(よねw) "We shall overcome 勝利を我らに" で、日本でも新宿西口の反戦集会で歌われましたね。

先に結論を言うのも何ですが、米現代音楽家ジュリア・ウルフの様なアメリカ史に残る遺産を再認識するスタンスを感じました。







1. Which Side Are You On? - 2. The President Sang Amazing Grace - 3. Raghupati Raghav Raja Ram - 4. Waist Deep in the Big Muddy - 5. Jarama Valley (Live in Barcelona) - 6. Garbage - 7. Storyteller - 8. Mbube (Wimoweh/The Lion Sleeps Tonight) - 9. If I Had a Hammer - 10. Where Have All the Flowers Gone? - 11. Step By Step - 12. Anda Jaleo (Live in Barcelona) - 13. Kisses Sweeter Than Wine - 14. Turn, Turn, Turn - 15. We Shall Overcome

いきなり1.のヴォーカル・フィーチャーで完全なフォークソング。vcのピチカートはフォークソングのベースみたいです。歌に入る前の短い導入パートに僅かにノイズ系他の前衛的な弦楽を聴く事ができる程度で、一部を除いて3'〜5'のクロノス4が伴奏するピート・シーガーのフォークソングです。

メインの16'を超える"7. Storyteller"だけはシーガーの歌声や演奏, インタビューを貼り合わせた前衛的コラージュ技法になっています。歌声に沿って流れる弦楽四重奏は、カントリーソングのフィドルの様なサウンドになって行きます。途中でシーガーのバンジョー演奏も使われて、インタビューにはフィットする様なサウンドを嵌め込んでいますね。
これはピート・シーガーの主張や生き様にフォーカスしたオリジナル構成でしょう。

唯一歌の入らない"3. Raghupati Raghav Raja Ram"は澄んだ音色の弦音を生かして神秘的な弦楽四重奏になっています。こういった今の時代の弦楽四重奏方向での再構築かと思っていた訳ですが…

"10. Where Have All the Flowers Gone?" "14. Turn, Turn, Turn" と聴き進む内に歌詞(主張)に惹き込まれていました最後に子供たちと歌う "15. We Shall Overcome" は感動的で、すっかり魅了されました。




  カーネギーホールでのLIVEです。"10. Where Have All the Flowers Gone?" と
  ピート・シーガーへの想いが語られています。邦訳付きなので、ぜひ一度どうぞ!!



ただの歌付きフォークソングの焼き直しでは無かったのですね。シーガーが伝えた時代背景と主張に敬意を表したクロノス4の表現だったわけです。

聴き進むに連れ歌詞が心に伝わり、ラスト"We Shall Overcome" の子供達の合唱はグッと来ました。その時代を再確認させる、素晴らしいアルバムになりましたね。



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