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ユルギス・カルナヴィチウス(Jurgis Karnavičius)の「弦楽四重奏曲 第1番・第2番」



ユルギス・カルナヴィチウス
(Jurgis Karnavičius, 1884-1941)
リトアニアの音楽家でオペラで知られている様ですね。年代的には後期ロマン派から前衛にかかる世代で、同じ1880年台生まれですとストラヴィンスキー(1882)やバルトーク(1881)と言う事になりますね。

当初は法学を学び法曹界にいましたが、後に音楽家となりヴィオラを弾きながら独自の音楽理論を構築したそうです。楽風はこの年代らしく民族音楽を特徴としている様ですから、最終的には調性からの離脱を目指したのか興味がありますね。



String Quartets Nos.1 & 2
Vilnius String Quartet
ヴィオラ奏者としてアンサンブルでの演奏もあるので、得意とする弦楽四重奏曲と言う事になるでしょうか。演奏はヴィリニュス弦楽四重奏団(Vilnius String Quartet)で、なんと100年を経ての世界初録音だそうです。取り上げられる事が少なかったと言うことですね。







1. 弦楽四重奏曲第1番 Op.1 (1913)
part I.は透明感のあるアレグロで主題も存在して対位法の流れはあってもホモフォニー、流れは後期ロマン派に古典の香りをトッピングした感じです。part II.ではより古典の流れを強く感じますが、パウゼを挟んで曲調を変化させるのはシックリ来ませんね。part III. IV. は洗練されていますから、古典色を抜けばクールな後期ロマン派で聴けるので残念です。


2. 弦楽四重奏曲第2番 Op.6 (1917)
part I.はカノンで入るのでこれまた旧来の流れ主体かと思いきや、主題も陰鬱さを見せて僅かながら調性からの脱却やポリフォニカルさも感じさせてくれます。part II.は民族音楽和声や調整逸脱で、ハイテンポでは舞踏曲 スローで幽玄な印象を与えます。III.は緩徐楽章で僅かな不協和音が神秘的で、構成的にも今の時代にもフィットする弦楽四重奏曲となっていますね。



 ★試しにYouTubeで観てみる?
  CDの1番/2番に続く"弦楽四重奏曲第3番より"。演奏は同じヴィリニュスS.Q.です




やや古さを感じる第一番、古典的調性感から逸脱の第二番、と言った処でしょうか。特に洗練された第二番は一度聴く価値は大だと思います。

もっと演奏会で採用されてもいい感じがしますね。ヴィリニュスS.Q.もメリハリある音色を奏でていて楽曲にフィットしています。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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