FC2ブログ

『マーラー 交響曲 第2番 "復活"』 «web配信» エド・デ・ワールト指揮 ニュージーランド交響楽団 2019年11月22日



エド・デ・ワールト | ニュージーランド交響楽団
(Edo de Waart | New Zealand Symphony Orchestra)
デ・ワールトが音楽監督退任ツアーでニュージーランド響を振ったマーラー2番"復活"が、ニュージーランドの国営ラジオ局RNZから配信されています。
歌手陣はローレン・スノーファー(Lauren Snouffer, sop.), アンナ・ラーション(Anna Larsson, mez.)で、ラーションはアバドGD盤"復活"でも見事なアルトを聴かせてくれましたね。



▶️ RNZ Radio (公開期間は不明のため早めにご賞味ください)





«web配信»
マーラー 交響曲 第2番 "復活"

22Nov2019mahler2-NZSO.jpg

[Live at Michael Fowler Centre, 22 Nov. 2019]


第一楽章
第一主題と葬送行進曲は緊迫感を少し荒っぽく。第二主題ではナチュラルに長調にチェンジ、コデッタは第一主題を引きずる感じです。
展開部前半の弦楽もチェンジイメージは穏やかで、その後コデッタの山場も荒っぽく聴こえます。後半も基本は荒々しい第一主題を中心にして、コデッタクライマックスは激しいですね。よく聴くと、第一主題の荒さと第二主題の優しさをしっかりとコントラスト付けした素晴らしい楽章のはずですが、録音の悪さが足を引っ張って心地よく聴く事が出来ないのが大きな問題です。

第二楽章
主部は約束通りの宮廷音楽風、トリオでも洒脱さを利かせて、回帰の主部は色濃く。と、この楽章に特に個性を与えていないのもこの曲らしさでしょう。

第三楽章
主部は速さ抑揚共にSTDな『子供の不思議な角笛』、中間部も程よい明るさに、コーダはもちろん激しさですが控え目。淡々とした楽章にしていますね。

第四楽章
主部「原光」は低く伸びやかに説得力を見せるアルトが素晴らしいですね。中間部でもアルトの存在感が抜群です。

第五楽章
提示部第一主題は金管が激しい雄叫びを挙げ、緊張感の静からhrの動機が登場、木管の第二主題が"復活の動機"を落ち着いて出して各楽器にパスします。動機の絡みは厳しく緊張感を見せて、録音は最悪ですが流れは見晴らしの良さがありますね。
展開部は印象的な"死者の行進"を第6番の様に勇壮に奏でて快感があります。
再現部ここでも緊迫感を盛り上げてからの木管の"夜鶯"を出し、合唱は当然の静、ソプラノも浮かび上がる様に登場。アルトの "O glaube, Mein Herz" は濃厚で、男声合唱からsop/alto重唱が素晴らしい緊迫感を作ると、怒涛の山場を感激的に作り上げます。もちろん大ブラボーの嵐が待っています。


冒頭楽章と最終楽章に重心を置いた王道タイプのマーラー2です。淡々とした中間楽章を荒々しい第一楽章とビシッとした第五楽章で挟み込んでいます。

存在感抜群のラーションのアルト、ラスト切れ味あるsop/alto重唱からのフィニッシュ "Aufersteh'n, ja aufersteh'n wirst du" は感激的で、この曲の素晴らしさを見事に聴かせてくれたデ・ワールトに拍手ですね。

残念なのは非正規モノラルの様なひどい録音状態が足を引っ張っている事でしょう。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokoton

by kokoton
.

    

ようこそ
カテゴリ
ありがとうございます