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ロビン・デ・ラーフ(Robin de Raaff) のオラトリオ「アトランティス, Atlantis」



ロビン・デ・ラーフ (Robin de Raaff, 1968/12/5 - )
オランダの現代音楽家ですが、若い頃はベーシストでジャコ・パストリアスに影響されていたそうです。従ってインプロビゼーション系の演奏スタイルから楽曲を譜面に起こす様になり、最終的に作曲家へ向かった様ですね。その方向性が楽風に及んでいると面白そうです。
作曲はオランダの他ロンドンでも学んでいて、現在はロッテルダム芸術大で指導にあたっているそうです。



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Atlantis, アトランティス
オラトリオで "ピエール・ブーレーズの思い出に" のサブタイトルが付いています。デ・ラーフがこの作品を書いている時に亡くなったからだそうです。

TEXTは米の詩人ハート・クレイン(Hart Crane)の最も難解な詩「Bridges」を元にしていて、タイトルもそこから来てます。なんでも、そのAtlantisに現在の海面上昇の問題を重ね合わせプラトンのTEXTも採用しているそうです。最後は、洪水被害の生存者の呻き声だとか。

ソプラノ, バリトン, 2台のハープ独奏, 混声合唱, 管弦楽で、指揮はマーラーでもお馴染みのマルクス・シュテンツです。







[1]序奏 [2]"アトランティス" [3]間奏曲I, "そしてその綱を通して..." [4]"汝の愛を確かにせよ..." [5]"そして、さりげなく右斜め上のキャリアバーを..." [6]"歌のアーチよ!" [7]"嵐の様に、さらば煌めく惑星の高みへ..." [8]"広がる深淵から、叩きつけられる恐怖..." [9]"聖歌隊よ、昇天させる時..." [10]"対になったサナギ..." [11]間奏曲II, "世俗な光の素早い響き..." [12]"言い表せない汝のBridge、愛よ" [13]"1つの歌、1つの火のBridge!" [14]最後に, "直ぐに一つの激しいうねりの中 それはなくなった"

聴く限りでは機能和声のオラトリオで前衛ではありません。本当の処はスコアを見ないと分かりませんが。昇音階を主とした動機も存在して変奏曲の様な印象もありますね。流れは緊迫感がありシャープな印象ですが、前半は変化が少ないイメージが残ります。

ソプラノはやや弱く、バリトンはトーンが高めで腰高な印象です。後半ではソプラノには尖った高音域が、バリトンには力感ある低音域が登場してオラトリオらしさを聴かせてくれますから、聴き処は[9]以降でしょう。楽曲の変化も後半の方が大きく聴き応えがありますね。

全体的に良かったのは演奏で、切れ味と煌めきのある流れを作っていました。


2016-9/23の世界初演、本CDのLIVEシーンです!

映像があると印象がupするかもw



メリハリ感の強い新古典主義的なオラトリオですね。今の時代のクラシック音楽で、違和感なく楽しめる感じです。特に後半の表現力ある流れがgoodでした。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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