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ラーシュ・ヘゴー(Lars Hegaard) の「Octagonal Room, 八角形の部屋」と言う奇妙な調性感



Octagonal Room (Lars Hegaard, 1950 - )
八角形の部屋 (ラーシュ・ヘゴー)
元々はギタリストのデンマークの現代音楽家です。ギターはオーデンス音楽院で習い、その後デンマーク音楽院やコペンハーゲン大学で学んでいますね。変奏を基本としているのですが一筋縄では行きません

得意のギターを主とした室内楽集ですね。ソロ、デュオ、歌曲、アンサンブル、とヴァリエーション豊かに編成されています。ギターはイェスパー・シヴェバエク(Jesper Sivebaek)で、デンマークでは知られたギタリストの様です。



 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 北欧近現代音楽CD(作曲家別)一覧







1. Four Rhythmical Pieces, for guitar solo (1999)
機能和声の美しいギター旋律、と言うか動機が変奏されつつ調性が崩れます。ギターの弾き間違いの様な奇妙な変奏曲で、そのギャップが面白いです。


2. Trois Poèmes d’Arthur Rimbaud, for soprano solo and guitar (2003)
機能和声のsopと伴奏ギターの不協和音と言う組合せです。ここでも気持ちの悪いギターの音色が美しいsopと不思議にマッチして聴かせます。とても落ち着きが悪いですがw


3. Rituals, for guitar and ensemble (2003)
ホモフォニーなのですが、例によって途中から微妙にそれぞれの楽器が調性の中に不協和音を入れて来ます。その混ぜ方が前二曲よりも薄味なので、奇妙なのかこんな調性なのかとても微妙です。


4. Points of Disappearance, for guitar and cello (2002)
調性動機と変奏、ホモフォニーと言う基本パターンは変わりません。調性旋律を元にして、そこに調性から外れた音を交えるので落ち着かない気分になるのでしょう。美しい調性旋律をベースにしないとこの面白さは出来ないでしょうね。チェロとギターの音色の組合せもとても良い感じでフィットしています。


5. Configurations, for viola and guitar (1988)
上記4.の延長上の様なセットですが、vcがvaに変わって音色が変わり、旋律自体にも力強さがあるので変化はあります。もちろん基本パターンは変わりません。


6. Octagonal Room, for guitar solo and string quartet (1999)
ギターは入っているものの、弦楽四重奏曲の様な印象です。他の曲に比べるとvnはかなり前衛寄りの動機を奏でますね。'落ち着かなさ'は同じですが、これだと一般的な無調系の現代音楽に聴こえるかもしれません。後半は基本パターンになっていてへゴーらしさ全開ですね。



 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  アルバムの公式Teaserです



調性の美しい動機に不協和音が紛れ込んでムズムズと落ち着かない独特の現代音楽です。

調性から徐々に、または楽器間で、崩れて行くと言う流れ。ありそうで無いパターンで面白いですね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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