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北欧の音風景:イェスパー・コッホ(Jesper Koch) の協奏曲集「DREAMSCAPES」



イェスパー・コッホ (Jesper Koch, 1967/9/5 - )
コペンハーゲン生まれのデンマークの現代音楽家ですね。デンマーク音楽院で習っていて、H.アブラハムセン、I.ネアホルム、K.A.ラスムセン 他に師事していています。いろいろな楽曲を書いていますが、管弦楽曲を得意としている様ですね。

デンマークの現代音楽と聴くと最先端のアヴァンギャルドが思い浮かびますが、コックは実験前衛音楽ではなく調性基軸の多様性現代音楽で美しい旋律が特徴です。



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DREAMSCAPES 夢の景色
チェロ、ヴァイオリン、そしてクラリネットの協奏曲集ですね。

演奏はジャスティン・ブラウン指揮、オーデンセ交響楽団で、1.のvcはミケール・フカチョヴァー(Michaela Fukačová)、2.のvnはエウジェン・ティチンデレアヌ(Eugen Tichindeleanu)、3.のclはヨン・クルーセ(John Kruse)です。







1. Dreamscapes, for cello and orchestra (2005-07)
冷たく澄んだ音色は冬の情景の印象を与えますね。テンポの変化を付けているので淡々とした中にも表情があり、そして機能和声の中に不協和音を挟んだコッホらしさです。珍しくパートIII(Hungarian Dreams)ではモード(民族舞踏風)な流れも見せますね。
vcは朗々とした音を出していますが、もう少し細く薄く透明感ある方向でもいい感じがします。


2. Arcadia Lost, for violin and orchestra (2015-16)
1.と似たイメージで、独奏がvnになって高音域になった事くらいと言った感じ?! ここでもパート毎の変化よりも、パートの中でのアレグロとアンダンテの入れ換り的構成が主軸となっていますね。
ソロvnは程よい透明感を聴かせて、パートII.のカデンツァでは美しいダブルストップを奏でます。


3. Lonesome (2010-13)
  for clarinet, strings, harp and percussion
クラリネット協奏曲で、オケは弦楽奏(含むHp)+perc.です。
いかにもコッホらしい幽玄・神秘な流れが強く感じられるのは、オケが弦楽奏である事も大きいでしょうね。そこに乗ってくるclも緩やかさを主体とした旋律で構成されています。もちろんここでもアレグロの流れが度々現れて、clらしい音色が生きていますね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?



調性にあっても幽玄さや広がりを感じ、北欧のイメージが浮かぶ様な音楽になっています。

マニエリスムにはならず、米管弦楽の様なドンシャン的派手さでもなく、透明感ある流れがキープされて独特の心地良さを感じられます




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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