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ルイ・アンドリーセン(Louis Andriessen) の「The only one」L.A.フィル100周年記念作品



ルイ・アンドリーセン (Louis Andriessen, 1939/6/6 - )
オランダの現代音楽家アンドリーセンは所謂(いわゆる)欧エクスペリメンタリズムとは一線を画しますね。時代はセリエルの真っ只中だったので当初はその方向性でしたが、米国音楽の影響を受ける様になります。

楽器編成を含めてジャズ方向、近年はポップや米管弦楽方向が明確ですね。個人的には米の"Bang On a Can"や"eighth blackbird"が楽曲を採用していたり、今回もロス・フィルの委嘱作品と言う事で納得です。



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The only one
Los Angeles Philharmonic (E.P.Salonen, cond.)
ロサンゼルス・フィル創立100周年の委嘱作品ですね。オケ作品ですが、得意のE-Guitar, E-Bassが入っています。(発売元の資料には"珍しく"とありますがw)

TEXTがあって、現代音楽家であるRozalie Hirsからもらったベルギーの詩人"Delphine Lecompte"の詩集からだそうです。タイトルもその中の'de enige'の英訳ですね。(歌詞も英文です)

演奏はエサ=ペッカ・サロネン指揮、ロサンジェルス・フィルハーモニック、sopはノラ・フィッシャー(Nora Fischer)で、2019年の初演LIVEになります。







1. Introduction - 2. The Only One - 3. The Early Bird - 4. Interlude 1 - 5. Broken Morning - 6. Interlude 2 - 7. Twist and Shame - 8. Grown Up

"1. Introduction"ではpfを軸とするミニマルですが僅かに調性を崩しています。良いバランスですね。"2. The Only One"ではsopが入りますが、ミニマルにフィルム・ミュージック風な管弦楽が被ります。3.からはミニマルが消えて明確な旋律を持つ流れが主体になりますね。

一種の浮遊感があって面白い"5. Broken Morning"、いかにも米オケ好み的管弦楽の"6. Interlude 2"では一瞬ですが「怒りの日」の引用が入っていますね。"8. Grown Up"はN.フィッシャーのsopとオケの音の厚みが増して一番表情があります。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  世界初演、本CD "2. The Only One" のステージになります



冒頭にミニマルを配して、それ以降はフィルム・ミュージック的と言った米現代音楽に敬意を表した音楽になっています。

構成も単なる強音ドン・シャン的なメリハリではなくて、少し影のある流れでsopもフィットしていますね。トーキング・ソングから僅かながらシュプレッヒゲザングの様な表現もあるN.フィッシャーも良い味を出している感じです。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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