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フェルッチョ・ブゾーニ(Ferruccio Busoni) の「ピアノ協奏曲, Piano Concerto」


フェルッチョ・ブゾーニ (Ferruccio Busoni, 1866-1924)
イタリア生まれの作曲家でピアニスト、ブゾーニの印象はイタリア/ドイツ, 後期ロマン派/新古典主義, ピアノ曲/トランスクリプション, と言った錯綜感がありますね。

ピアノに関してはリスト - アルカン - ブゾーニ - ソラブジと言ったヴィルトゥオーゾpf超絶技巧作曲家の系譜の一人になるでしょうか。



Piano Concerto in C major, Op. 39 (1904)
Garrick Ohlsson, pf
ブゾーニの唯一のピアノ協奏曲で、特徴的な作品です。協奏曲なのに70'で最終楽章に合唱が入ると言うのは当時としては異質作品でしょう。

合唱TEXTはアダム・エーレンスレーヤー(Adam Oehlenschläger, 1779-1850)の「アラジン」からでドイツ語になっていますが、曲構想は全くトレースされていません。

この曲はJ.オグドンやM.A.アムランと言った名だたるヴィルトゥオーゾが演奏レパートリーに入れていますが、ギャリック・オールソンも18歳でブゾーニ国際ピアノコンクール優勝と言う経歴の持ち主。バックはクリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団, 同男声合唱団です。







第一楽章 (Allegro dolce e solenne)
独ロマン派的なアレグロで、導入部は軽妙に入りつつ第一主題?で派手な動機をピアノで鳴らします。動機の変奏を経てカデンツァ風のパートでは繊細ながら指のよく転がる技巧曲になっています。全体的にpfは出番が多く和音と速いアルペジオで派手ですね。


第二楽章 (Vivacemente ma senza fretta)
スケルツォになるでしょうか。いきなり速い主題をpfが走らせます。すぐに異なる動機のpfが出現しますが、これも速いです。オケも激しい音で進んで、テンポの緩い動機で展開部?になると変奏しながら曲調を変化させます。pfは地味ながら技巧性が高そうです。後半はやや半端な印象を受けますが。


第三楽章 (Andante sostenuto pensoso)
この楽章が一番長く約23'あります。強いボウイングを見せる弦の暗い主題から木管が出ると落ち着いて来ます。pfがソロでアレグロらしく技巧性を抑えて入って来ます。次に現れるpfソロ(カデンツァではない?)では音厚を高めて、技巧性も見せる様になり山場を大きく響かせます。テンポはアンダンテですが、強音パートが多くうるさいですw


第四楽章 (Vivace in un tempo)
軽妙な速いテンポの主題にオケとpfが対位的に絡んで進みます。地味ですがpfの技巧性は高そうですね。すぐに強音パートとなってpfは激しい鳴りとなり激しい行進曲から騎行となって突き進みます。怒涛の流れで聴き疲れ間違いなしでしょう。


第五楽章 (Largamente)
静音パートから入りますが細かいアルペジオのpfが鬱陶しいです。vnが哀愁ある動機を奏でるとpfは退いて穏やかな流れとなり、男声合唱団が落ち着いた様相を呈します。テンションが上がるとpfが入って音圧も上がり、例によってクドくなりますね。それでもこの楽章が一番完成度が高いです。



やたらと強音パートを設定して、pfは終始技巧性の高いパートが並ぶ感じです。曲調は独ロマン派から新古典主義です。

各楽章で旧来的なテンポ設定がありますが、中身は類似的で変化の薄さが気になりますね。pfの技巧も同じです。どの楽章も強音主体で少しうるさいかもw

怒涛のパワープレイが好きな貴方にオススメです!!



 ★試しにYouTubeで観てみる?
  2001年のM.A.アムラン(pf)です
  負けず劣らず大音響ですが、表情があります。pfの音の粒立ちもこちらが上でしょう



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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