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ザルツブルク音楽祭2020 モーツァルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」を NHKプレミアムシアターで観る


"2020 Salzburger Festspiele"から、モーツァルトのオペラ「Così fan tutte」ですね。COVID-19の影響で、全二幕は同じですが休憩なしの2h20mの短縮版にしているそうです。単純なストーリーと配役なので大きな問題はなさそうな感じですが。

演出はモーツァルトを得意とするクリストフ・ロイなので楽しみです。とは言え、ミニマル主義的演出であまり冒険は無いですから前衛ステージにはならない予感です。



(公式Trailerです)


演出
超シンプルで費用を問題にする主催者側が喜びそうですw シンプルを通り越してリハ風景の様ですが、それが今風で違和感はありませんね。ゴテゴテとした時代考証的な方が引けるかもしれません、ロシア・オペラの様な…w
ストーリーには手をつけていません。今の時代、何をするかわかりませんが、それが魅力の一つでもあるのも事実ですね。


舞台・衣装
ミニマリスト演出ですから、白い壁一枚の様な超シンプルな舞台。そして現代服装で、モノトーナル主体のスーツとドレス。対比させる役には派手な色を使っています。シンプルな分、演技が映えるので実力が反映されそうです。


配役
【女性陣】フィオルディリージ役ドライシヒは表情で貞淑さを表現し、このオペラの聴かせ処の第二幕アリアの感情表現はちょっとグッと来ました。姉妹ドラベッラのクレバッサは感情的なキャラを上手く演じ、Mezも伸びやかでしたね。デスピーナのデゾンドレがもっと光ると、この舞台が映えたかもしれません。

【男性陣】グリエルモのシュエンは相変わらず見栄えがしましたが、フェランド役ヴォルコフのテノールはもう少し伸びやかさが聴きたかったです。ドン・アルフォンソのクレンツレは演技が冴えましたが、バス・バリトンらしさは薄かった感じですね。まぁそう言う役柄ですが。

突出した歌唱力はありませんでしたが、全員舞台映えしましたね。個人的には見栄えも重要だと思っています。多重唱が魅力に欠けたのは残念ですが。


音楽
女性指揮者のマルヴィッツに知見が無いのですが、ディナーミクを使って出し入れを感じる流れを感じました。微妙なアゴーギクもあってシンプルな舞台に合ったモーツァルトになった様な。ラストは派手に鳴らしましたね。


前半は淡々とした印象が残りましたが、後半は楽しめましたね。シンプルに拘った演出に一つはあるかもしれませんが、ゴチャゴチャした楽しさがもう少し有った方が好みです。

三大オペラ(フィガロの結婚, ドン・ジョヴァンニ, 魔笛)に比べるとどうしても地味に感じてしまうのは仕方がないのかもしれません。



<出 演>
 ・フィオルディリージ:エルザ・ドライシヒ [Elsa Dreisig]
 ・ドラベッラ:マリアンヌ・クレバッサ [Marianne Crebassa]
 ・グリエルモ:アンドレ・シュエン [Andrè Schuen]
 ・フェランド:ボグダン・ヴォルコフ [Bogdan Volkov]
 ・デスピーナ:レア・デゾンドレ [Lea Desandre]
 ・ドン・アルフォンソ:ヨハネス・マルティン・クレンツレ [Johannes Martin Kränzle]

<合 唱> ウィーン国立歌劇場合唱団
<管弦楽> ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮> ヨアナ・マルヴィッツ [Joana Mallwitz]
<演 出> クリストフ・ロイ [Christof Loy]


収録:2020年7月28・30日、8月2日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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