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ストラヴィンスキーとグラスの『ヴァイオリン協奏曲』ダーヴィト・ネベルのヴァイオリンで

若きヴァイオリニストと近現代曲を得意とする指揮者によるヴァイオリン協奏曲集ですね。


Stravinsky & Glass Violin Concertos
David Nebel(vn), Kristjan Järvi(cond.)
フィリップ・グラス(Philip Glass, b. 1937)はミニマルで知られる訳ですが、この作品は複雑化される前の作品です。その後グラスは2009年にヴァイオリン協奏曲第二番を書いています。
オケはロンドン響ですね。

イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky, 1882-1971)の協奏曲は今ひとつピンと来ないのですが、唯一のヴァイオリン協奏曲だそうです。サミュエル・ドゥシュキン(vn)のアドバイスにより書かれて、献呈されています。三大バレエ曲の18年後の作品で、ストラヴィンスキー本人指揮の録音も残されていますね。
オケはバルト海フィルです。







1. グラス: ヴァイオリン協奏曲 第一番 (1987)
何処をどう聴いてもミニマルです(笑) グラスらしいオーケストレーションで、ソロvnもその流れから一本の楽器を抜き出した様です。第一楽章はテンポの速い流れで激しさもあります。旋律を装飾音で飾った様な、例えば下降音階の一つ一つの音に速いターン音型を付けている様な、ミニマルです。第二楽章は緩徐楽章ですがミニマルの構成内容は変わりません。変化の薄いこの10'は長く感じます。第三楽章はアレグロ的な楽章で速い反復、ミニマルですから当然ですが、を中心に激しいパートも存在します。まぁ、いかにも米国的な流れです。
この年代だと映画音楽"MISHIMA"をつい思い浮かべてしまいますね。


2. ストラヴィンスキー: ヴァイオリン協奏曲 (1931)
三楽章形式ですが、このCDでは二楽章のアリアと二つの楽章に分けています。第一楽章はカラフルで表情変化の大きいリズミカルさが印象的なスケルツォ的楽章です。その上に激情的なvnが乗ってきますね。第二楽章は調性の薄さを入れた緩徐楽章になっています。それでもリズム変化を交えてバレエ曲の様な表情がありますね。一瞬ですがマーラーの交響曲からの引用を感じます。第三楽章も同じ流れで、いっそうの浮遊的な流れです。第四楽章は一楽章の回帰的で、BPM指示も♪=120で同じです。vn技巧パートも楽しめます。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  コパチンスカヤとhr響のLIVEです。いかにも彼女が好きそうな曲です
  明瞭な鳴りの本CDよりもアゴーギクが強くカラフルでvnは先鋭です




聴き間違えのないミニマルのグラス。もちろん聴き処はストラヴィンスキーですね。バレエ曲の様な表情豊かな流れが素晴らしく、多少の不協和音を挟んだり、オケとvnの対比も聴き応えがあります。

ネベルのvnは歯切れ良く元気で、オケの鳴りの明瞭さはK.ヤルヴィらしさを感じますね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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