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セバスチャン・ムラート(Sebastian Mullaert)『Natthall』チューリッヒ・トーンハレ管 "tonhalleLATE - classic meets electronic"



セバスチャン・ムラート (Sebastian Mullaert, b. 1977)
スウェーデンのマルチ・タレントのムラート(マーレイとも)、来日回数もあるエレクトロニクス・ミュージック、DJ、ライヴ・パフォーマンス、プロデューサーですね。その主舞台はもちろんクラシックではありません。ポップの世界からクラシック・クロスオーバーへ、今回は自らの楽曲を携えてチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団との共演という新しいエレクトロニクスの世界へ踏み込みました。


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Natthall w/Tonhalle Orchester Zürich
トーンハレ管のプロジェクト"tonhalleLATE - classic meets electronic"として参加・今年リリースされました。クラシック音楽とポップ系エレクトロニクスのクロスオーバーで、無理やり言えばポップ系現代音楽になりますね。ちなみにタイトルはスウェーデンの美しい断崖風景地だそうで、そこにインスパイアされたとの事。

トーンハレ管のメンバーは以下です。
Julia Becker (vn), Alexander Neustroev (vc), Felix-Andreas Genner (cl), Mischa Greull (hr), Sarah Verrue (hp), Peter Solomon (pf)







1. Living Invitation - 2. As The River Pass - 3. No Words For A Beautiful World - 4. Ascending Of A Spotless Bird - 5. Undressing The Sky - 6. Views Of Natthall - 7. Moonwaker - 8. Woods of Admittance - 9. Rest Of The Heron

"1. Living Invitation"はアンビエントですね。ロングトーンは何処までが楽器なのかエレクトロニクスなのかが微妙です。反復打音もあってミニマル傾向も感じます。そこからは、"2. As The River Pass"ではエレクトロニクスらしい重低音ビートが、"4. Ascending Of A Spotless Bird"では弦楽奏を生かして、"8. Woods of Admittance"はピチカートと中華和声?、と言った多少の差異は見られますが、基本的に同じ様なサウンドです。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  エフェクト風景映像付き "6. Views Of Natthall" です。
  これがある方がインスタレーション的で面白いかも


いずれも響く重低音とミニマルがベースのトランス系でしょう。何処にもドキッとする様な新しさはありません



ミニマルがベースのエレクトロニカやハウス、トランスと言った音楽を超える何かは感じられませんでした。もっと極端な、もっと新しい、もっとインスピレーション度の高い音楽であって欲しかったです。

トーンハレ管(一部メンバー)がやった事に意味を見出すくらいが目新しさでしょうか。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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