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アレクサンドル・タローの『ヴェルサイユ』17-18世紀フランス音楽をモダン・ピアノで



Versailles Alexandre Tharaud, pf
前回インプレの「バルバラ」では素晴らしいシャンソンを聴かせてくれ、多方向性のピアノを楽しませてくれるA.タローですね。

ここでは17-18世紀のフランス音楽を取り上げています。当時ですからチェンバロ(仏ではクラヴサン)曲ですが、もちろんタローは現代のピアノ(pianoforte)での演奏です。ギター曲などは本人がトランスクリプトしていて、9にはソプラノ(サビーヌ・ドゥヴィエル)が入り、13はピアノ連弾(ジュスタン・テイラー, pf)になります。







1.ラモー:プレリュード 2.ラモー:鳥のさえずり 3.ド・ヴィゼー:サラバンド 4.ラモー:タンブーラン 5.ロワイエ:愛らしい 6.ラモー:ガヴォットとドゥーブル 7.ダングルベール:神の世界 8.ロワイエ:スキタイ人の行進 9.ラモー:来て 結婚の神よ 10.ロワイエ:タンブーラン I, II 11.クープラン:さまよう亡霊 12.デュフリ:ポトゥアン 13.ラモー:未開人(4手編曲版) 14.ダングルベール:シャコンヌ 15.ダングルベール:「カドミュスとエルミオーヌ」序曲 16.クープラン:パッサカーユ 17.ダングルベール:フーガ・グラーヴェ 18.デュフリ:ラ・ド・ブロンブル 19.リュリ:トルコ人の儀式のための行進曲 20.バルバトル:スザンヌ 21.ダングルベール:スペインのフォリアによる変奏曲

まず入りの"1.ラモー:プレリュード"ですが、とてもエモーショナルです。この曲のオリジナリティ通りなのか不明ですが、硬質なpfの音色でサロン・ミュージック的な甘美さは避けている気がしますね。"4.ラモー:タンブーラン"はリズムを強く刻んで揺さぶりを強くチェンバロが奏でる旋律とは異なる印象に、"6.ラモー:ガヴォットとドゥーブル"では強鍵で一音一音の粒立ちを明瞭に鳴らします。

"8.ロワイエ:スキタイ人の行進"では更に強烈に音を弾ませ唸らせてチェンバロでは絶対に出せない曲調にしていますね。今回のベスト・トラックでしょう。ソプラノが入る"9.ラモー:来て 結婚の神よ"ではpfが硬すぎてフィット感は今ひとつ、13.のピアノ連弾も特に印象的ではありませんね。

聴く前からイメージしていた仏印象派的なpfは無く、無理やり言えば?"17.ダングルベール:フーガ・グラーヴェ"の音色でしょうか。強鍵でpfを鳴らして来る流れが主体となって、全体としてはやや似たり寄ったりかもしれません。


 ★試しにYouTubeで観てみる?
  "1. ラモー:プレリュード"、場所はベルサイユ?!



チェンバロのイメージと頭の中で重ねて聴いてみると、pfならではのアゴーギクとディナーミクの振り方が濃くなっていますね。

当時の楽風を現在のpfで再現すると言ったコンセプトではありません。新しいアプローチで硬派なピアノソロですから、好みは別れそうです。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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