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クサヴァー・ダイヤー(Xavier Dayer) の「Chamber Music」スイス・チェンバー・ソロイスツの初演LIVE



クサヴァー・ダイヤー (Xavier Dayer, 1972/3/28 - )
スイスの現代音楽家ですね。スイスでエリック・ガウディバートとハインツ・ホリガーに習った後、IRCAMでT.ミュライユとB.ファーニホウと言うビッグネームに師事していますね。室内楽を得意としています。


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Chamber Music Swiss Chamber Soloists
弦楽(vn, va, vc)と木管(fl, ob)を使った室内楽集で、ソロからクィンテットの編成ですね。

演奏のスイス・チェンバー・ソロイスツはスイスの音楽家*中心に1999年に設立されました。でも注目されるのはゲスト・プレイヤーのソリストの豪華さでしょう。今回もH.ホリガーが入っていますが、T.ツェートマイヤーやP.コパチンスカヤら著名ソリストが参加する事ですね。日本人の坪井悠佳(Yuka Tsuboi: vn, va)さんも参加経験がある様です。

今回のメンバーは以下ですね。
Heinz Holliger (oboe 4,5), *Felix Renggli (flute 2,3,5), Irene Abrigo (violin 3), Daria Zappa (violin 4,5), *Jürg Dähler (viola 2-5), *Daniel Haefliger (cello 1-5)







1. Solus cum Solo for solo cello (2009)
チェロ・ソロで、ピチカートとボウイングを混じえて刺激的な音展開です。無調旋律にトリル・トレモロを挟みますね。特殊奏法はありませんが、いかにも前衛チェロと言った感じで懐かしさを感じます。


2. Come heavy sleep for flute, viola & cello (2016)
フルートと弦のトリオです。緊張感ある無調旋律のスローが交錯しています。そこに速く刺激的なパッセージとトリル・トレモロが混じりますね。全体の流れに大きな抑揚はありません。


3. De Umbris (II) for flute & string trio (2018)
2.をいっそう静方向にした感じで、ここまでの作曲年代推移で音は繊細さを極める方向性になってはいますね。とは言え、基本は同じ無調旋律に刺激的パッセージとトリル・トレモロが顔を出す事でしょう。flの音色は弦楽器と違和感がないので自然ですが、メリハリ的には弱いかもしれません。


4. Memoire, cercles for oboe & string trio (2011)
オーボエと弦楽の四重奏です。オーボエの音色が変化を与えてくれていますね。それだけで、2,3のflよりも面白いと感じます。楽曲的に変化が少ないのが残念ではありますが。


5. Nocturne for oboe, flute & string trio (2014)
楽器編成が五重奏になって面白さが出ています。ここでは動機?を多重奏で変奏する厚みとホモフォニー的な流れが感じられます。今までの曲よりもほんの少し今の時代らしい多様性を少し感じられますね。(これよりも新しい3.には感じられませんでしたが…)

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  演奏は、Ensemble for New Music Tallinn です
  CDの方がシャープで、こちらの方が緩やかな表情があります




無調ながら旋律が存在して刺激と緊張、いかにも前衛と言った現代室内楽です。印象的にはやや古い1980-90年代前衛風で、作曲年代(2009-2018)での変化も弱いです。

"弦楽四重奏曲をアルディッティSQがやったらキレキレ!" と言ったらわかっていただけるかも。演奏者からの要望は多いかもしれませんね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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