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ジャン・シベリウスの交響詩と歌曲集「タピオラ | エン・サガ | 8つの歌曲」心地良い北欧風景



Tapiola | En Saga | 8 Songs
ジャン・シベリウス(1865-1957)
今更シベリウスの紹介もないと思いますが、今回は交響詩「タピオラ」と「8つの歌曲」がポイントですね。近年良い作品をリリースしているハンヌ・リントゥ指揮/フィンランド放送交響楽団のフィンランド・セットもキーです。

ほぼ最後の作品「タピオラ」はフィンランド叙事詩"カレワラ"からの印象を音楽にした北欧の風景が浮かぶ楽曲になっているので、リントゥはどう聴かせてくれるでしょう。

8つの歌曲」(オリジナルはピアノ伴奏曲)は、リントゥがフィンランド現代音楽の重鎮アウリス・サッリネン(Aulis Sallinen)にオーケストレーションを委嘱した管弦楽伴奏版で、円熟期のスウェーデンDIVA;アンネ・ゾフィー・フォン・オッターが歌うと言う処がポイントですね。







1. 交響詩「タピオラ」Op. 112 (1926)
交響詩で標題音楽、そして原典が"カレワラ"なのでどうしてもストーリを追ってしまます。冒頭の"森の主題"は幽玄な弦楽、それが繰り返されて静かな流れを作ります。リントゥは明らかに抑えて、この時点で北欧の風景らしさを感じますね。"タピオの主題"が繊細な旋律で現れると静音緊張感を持って進み、一瞬のピークを見せますが、流れは幽玄な薄い音色で主題を変奏して行きます。パウゼを挟んでテンポを上げた後、再び静的風景を見せて鎮まります。いかにもシベリウスと言った感じです

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  指揮ベルグルンド、オケはCDと同じフィンランドRSOのLIVE映像です
  もちろん陰影が強い演奏です。今の時代だとリントゥのクールさでしょうね



2. 交響詩「エン・サガ」 Op. 9 (1892, rev. 1902)
初期のこの作品ではよりテンポ変化や動機の色付けがなされていて、後半には「フィンランディア」風の勇壮さも現れラストは静に収めます。全体とするシベリウス初中期らしい北欧ロマン主義?を味わえますね。


3. 8つの歌曲 (管弦楽伴奏版 arr. A.サッリネン)
1. 2つのばら - 2. アネモネ - 3. 秘密同盟 - 4. 岸辺の樅の木の下で - 5. 口づけの願い - 6. 彼女の便り - 7. しかし私の小鳥は姿を見せない - 8. 若い猟人
オッターの抑えの利いたメゾソプラノが心地良く、オケver.によってソフトな美しい歌曲になっています。サッリネンも完全に調性の楽曲として再現していて、優しさ溢れるのはリントゥ/FRSOの力もあるでしょう。個人的には一番長い"4. 岸辺の樅の木の下で"のストーリー性が好きですね。



「タピオラ」はシベリウスらしい北欧風景サウンドスケープの楽曲ですね。

「8つの歌曲」はオッターの声、サッリネンの管弦楽編曲、オケの演奏、三つがフィットした心地良い歌曲になっていて楽しめます。

ゆっくりと音楽に浸れるオススメの一枚です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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