FC2ブログ

ハヤ・チェルノヴィン(Chaya Czernowin) の「hidden」: ノイズ系空間音響の前衛現代音楽

最近若手前衛現代音楽家をインプレすると師事した音楽家として、よく名前が出てくるチェルノヴィン。久しぶりに聴いてみました。


ハヤ・チェルノヴィン (Chaya Czernowin, 1957/12/7 - )
C.チェルノヴィンはイスラエル出身で米在住の女性現代音楽家ですね。米西海岸UCSDでB.ファーニホウに師事して、その影響が大きいですね。従って欧エクスペリメンタリズムの"新しい複雑性"を標榜しファーニホウの後任としてUCSDで教鞭をとり、今はハーバード大で指導しています。(英出身のファーニホウも今は米ビバリーヒルズ在住でスタンフォード大で教鞭をとっています)

作品もさることながら、今や指導者としての注目度が高い音楽家の一人になるでしょうか。楽風は特殊奏法のノイズ系でエレクトロニクスや調性に近い方向性も見せます。"新しい複雑性"ですが、強度な演奏・スコアの難異性ではありませんね。

欧州実験前衛音楽を代表する一人のファーニホウもそうですが、前衛系が米でしっかり根を下ろしたと言う事が実感できますね。



 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧



Hidden
無伴奏の声楽曲(1)とエレクトロニクス弦楽四重奏曲(2)と言う、かなり尖った二作品のアルバムですね。(1)は声と息のための、とある通りTEXTは無く増幅(amplified)されています。

演奏は(1)がインバル・ヘヴァー(Inbal Hever)、(2)がJACK QuartetとIRCAMです。







1. adiantum capillus-veneris, for voice and breath (2015-2016)
3パートの声楽ソロです。声・ため息、その他 口から出せる音を静の中に散りばめています。ノイズ的な音を中心に、時にグリッサンドであり、ロングトーン、2度下降音、単音反復、エコー残響、発音変化、と色々やってくれます。パート3ではエレクトロニクス処理(ライヴ・エレクトロニクスかと)が入って面白さが増しますね。

静の空間にヴォイスの空間音響系と言ったらわかっていただけるでしょうか。特殊奏法を得意とするチェルノヴィンらしい新しい"音"、有りそうで無かったヴォイス特殊奏法ソロですね。エレクトロニクス(ソフト・プログラム)を入れたりしたらもっと面白い事が出来そうで、期待値が高い作品です

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  voiceはStephanie Astonで、part1ですね



2. hidden, for strings quartet and electronics (2013-2014)
1パート43分のノイズ系弦楽四重奏曲(w/エレクトロニクス)です。基本は静音で無音空間を意識させますが、中盤でエレクトロニクスが入ると曲調が大きく変わり、後半には強音(狂音?)が飛込んできます。構成がよく練られていて素晴らしいですね。

チェルノヴィンなので特殊奏法がある訳ですが、詳細がよくわからないのでYouTubeで観てみましょうか。エレクトロニクスを含めた演奏の様子もよくわかりますネ。



8'間の抜粋、演奏はMoscow Contemporary Music EnsembleとIRCAMです
エレクトロニクス担当のIRCAMメンバーがスコアを見ながら"演奏"しています




もろにノイズ系の前衛現代音楽ですね。"ありげ"なノイズ系かと思うと、以外や個性的、オススメです!!

二曲ともに静の空間に静のノイズは同じですが、期待値が膨らむのは1.のヴォイス系でしょう。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokoton

by kokoton
.


    


カレンダー
12 | 2021/01 | 02
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
ようこそ
カテゴリ
ありがとうございます