バラ・ギスラドッティル(Bára Gísladóttir) の「HĪBER」ノイズ系前衛コントラバス
バラ・ギスラドッティル (Bára Gísladóttir , b. 1989)
コペンハーゲンを活動拠点とするアイスランドの若手(31歳)女性現代音楽家でコントラバス奏者です。元はヴァイオリンがベースだった様ですが、アイスランド芸術アカデミーで作曲とコントラバスを学んでいますね。その後作曲はミラノ音楽院、デンマーク王立音楽院でも習っています。IRCAMには行っていない様で、エレクトロニクスをどこで学んだかが不明ですが…
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HĪBER Bára Gísladóttir; Cb./B
タイトルは冬眠(もしくは冬)だそうで、8パートのエレクトロニクスとコントラバスの楽曲ですね。
今回は北欧の前衛音楽を得意とするレーベル"DaCapo Records"からの初リリースです。リリースノートには暗い雰囲気のサウンドスケープと紹介されていて、8パートはそれぞれ1'〜11'程度の小曲です。演奏はもちろん本人のソロ・アルバムです。
今回は北欧の前衛音楽を得意とするレーベル"DaCapo Records"からの初リリースです。リリースノートには暗い雰囲気のサウンドスケープと紹介されていて、8パートはそれぞれ1'〜11'程度の小曲です。演奏はもちろん本人のソロ・アルバムです。
■ HĪBER
1. SUĪ - 2. VĒXŌ - 3. NO AFTERLIFE THANKS - 4. HER PALMS FACED DOWN FOREVER AFTER - 5. TVÍHIRTA - 6. CUSP DAY - 7. GRAVIS - 8. FISTS CLENCHED
エレクトロニクス処理されたコントラバスのノイズ系ですね。ライブエレクトロニクスとソフトによるプログラミングの併用だと思われます。エフェクト音もあれば、単なるディレイでは作れない様な音も入りますし、サンプリングもあります。基本はノイズであることには変わらないのですが、全パートで志向を凝らして楽しませてくれますね。
もちろん音の流れはあっても旋律の概念はありません。"グォーンン・キィィーン"といった特殊奏法も含めた様なノイズ系の"音"ですね。パートによってディストーション系の処理で歪みをメインにしたり、小鳥の泣き声?がサンプリングされている事もあるので、徹底したミュージック・コンクレート曲と言えるのかもしれません。
もちろん音の流れはあっても旋律の概念はありません。"グォーンン・キィィーン"といった特殊奏法も含めた様なノイズ系の"音"ですね。パートによってディストーション系の処理で歪みをメインにしたり、小鳥の泣き声?がサンプリングされている事もあるので、徹底したミュージック・コンクレート曲と言えるのかもしれません。
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全曲聴く事が出来ます!!
パターンとしては単純なので全曲似た様な事になるかと思いきや、技巧を凝らして表情あるCbノイズ系エレクトロニクス曲になっています。エクスペリメンタリズム系現代音楽好きの方にはオススメの一枚です。
日本の現代音楽家である伊福部さんが作られた"ゴジラの声"を思い出しました。あれもコントラバスで作られましたね。
日本の現代音楽家である伊福部さんが作られた"ゴジラの声"を思い出しました。あれもコントラバスで作られましたね。