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ピーター・リーバーソン(Peter Liebenson) の幽玄で美しい歌曲「Songs of Love and Sorrow」



ピーター・リーバーソン
(Peter Liebenson, 1946/10/25 - 2011/4/23)
N.Y.生まれのアメリカの現代音楽家ですね。お父さんはコロンビア・レコードの社長だったそうです。作曲を前衛ミルトン・バビットにも習ったという処に危険な香りがしますが。

もう一つの顔が"密教"(チベット仏教?)で、その活動のために生活拠点を移すほどの様でした。1990年代中盤以降は作曲に専念していたそうです。前衛と仏教がどう影響しているのかも興味深いですね。



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Songs of Love and Sorrow | The Six Realms
愛と悲しみの歌, Songs of Love and Sorrow」と言うタイトル通り、二人目の奥さんの為に書かれたバリトンとオケの歌曲集ですね。パブロ・ネルーダの詩を元にしています。
六道, The Six Realms」は仏教タイトルで、餓鬼道や畜生道と言った6パートのチェロ協奏曲ですね。チェロはアンプを通したアンプリファイドになっています。

演奏はハンヌ・リントゥ指揮・フィンランド放送交響楽団、バリトンはGerald Finley、チェロはAnssi Karttunenになります。







1. The Six Realms (2000)
かなり調性の薄いアンプリファイドvc、背景はやや調性の緩いオケ。もしかしたらスコアは無調かもしれません。調性寄りと無調寄りのバランスが微妙に揺れて面白いです。前衛ではありませんから旋律は存在していますが、もちろん心地良いラインはありませんね。オケの主軸はリズミカルで強音、音の出し入れが強い流れです。カデンツァがないのが残念ですね。

やや無調寄りの米オケが好みそうな作品ですね。仏教的な和声は出て来ませんが東洋和声の様なパートは"餓鬼道"で感じられますね。


2. Songs of Love and Sorrow (2010)
5パートの歌曲集です。幽玄で美しい調性音楽の歌曲です。少し、バルトーク「青ひげ公の城」を思わせると言うと雰囲気はわかっていただけるでしょうか?!

美しさと幽玄さを持つ流れは今の時代の一つの方向性でしょうね。ジェラルド・フィンリーのバリトンも落ち着いた歌いで抑揚を押さえて、曲調に合っていますね。好みの曲です

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?



調性の薄い1.、幽玄な歌曲の2.、いずれも近年よく耳にする今の時代のクラシック音楽ですね。

今や北欧を含めて、この楽風の現代音楽家が増えているのは間違いないでしょう。歌曲が素晴らしいですね。

ちなみに仏教系やM.バビットの影は見当たりません。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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