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ゲルギエフ/ミュンヘン・フィル:怒涛の「ブルックナー 交響曲 第9番」



Anton Bruckner | Symphony No. 9
Valery Gergiev | Münchner Philharmoniker
2015年からヴァレリー・ゲルギエフが首席指揮者を務めるミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とのブルックナー9ですね。あまり注目してはいなかったのですが、マーラーの8番「千人の交響曲」をインプレした際にクールな良さを感じたので手にしてみました。

2018年9月26日、聖フローリアン修道院でのライヴですね。







第一楽章
提示部第一主題動機群では第一動機がまず沈んだ音色で登場、第二動機でスローに鳴らして進み、緊張感ある流れから第七動機で華々しく重心を低く奏でます。派手で重厚な動機群です。第二主題は美しく複雑に多声的に絡ませていますね。第三主題はobが鎮める様に現れて管楽器にバトンを渡すと山場は重厚です。展開部は第七動機を繰り返して鳴らすと、低弦ピチカートで跳ねる様な行進曲になります。再現部は動機群を色合いを付けて反復されて濃厚な山場を作り、コーダはパワープレイです。低い重心と重厚な第一楽章になっていますね。


第二楽章
序奏トリスタン和音は緊張感ある静のピチカート、そこから主部は怒涛のパワー・ケルツォです。第一トリオはその重厚な下敷きの中に軽妙に現れますが、すぐに怒涛の流れに消し去られます。第二トリオは快速軽快ですが、どこか緊張感を感じますね。


第三楽章
第一主題(部)vn動機は濃厚なトリスタン的、執拗な反復山場を厚く鳴らします。ワーグナーチューバの動機は暗鬱な中に響かせてコラールを強調しますが不安定な「生との決別」ですね。第二主題(部)は弦と木管が対位しながら、ここでも重心を下げて進みます。展開部はスローに第一主題を回帰させていますが最後まで重さはゆずりませんね。コーダは緩やかな流れに様々な動機を絡ませたディナーミク出し入れからhrの音色を強調して終息します。



低重心で空気密度の濃厚なブルックナー9です。怒涛で重々しいブル9好きにはたまらない一枚でしょう。

アゴーギクは振らずにディナーミクで強引に突き進む感じですね。全編重厚さと圧迫感、個人的な予想とは反しましたが。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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