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ウラディーミル・ユロフスキ/ベルリン放送響 の「マーラー 交響曲 "大地の歌"」

ウラディーミル・ユロフスキとイヴァン・フィッシャーの"大地の歌"が出ましたね。前回この曲をインプレしたのがお兄さんのアダム・フィッシャー盤でしたから約一年ぶりになります。


ウラディーミル・ユロフスキ Vladimir Jurowski
(Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin, 2018-10/14 Live rec.)
ユロフスキが2017年から首席指揮者を務めるベルリン放送交響楽団を振った2018年の録音がリリースされました。

テノールはロバート・ディーン・スミス(Robert Dean Smith)、アルトはサラ・コノリー(Sarah Connolly)です。R.D.スミスは2019年のカンブルラン/読響の「グレの歌来日で素晴らしいヴァルデマル王を演じてくれた事が記憶に新しいですね。次回インプレ予定のイヴァン・フィッシャー盤でも登場するので聴き比べ出来ますね。

「大地の歌」流れを少々荒っぽく言えば、テノール(男性)が歌う奇数番楽章は盃を重ねる詩、アルト(女性)が歌う偶数番楽章は人の心の詩、最後の長い第六楽章だけは自然と友を謳う訳ですが、全体として"人は死しても大地は残る"というお話ですね。個別の古い中国の詩の引用ですから、楽章間でストーリー展開がある訳ではありません。




Mahler Symphony "Das Lied von der Erde"



第一楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌」
Hrペザンテは荒れ気味アンバランスでテノールは伸びやか、マッチングが今ひとつに感じます。管弦楽の展開部は神経質な表情、再現部は歌・演奏共に緊張感がありますね。

第二楽章「秋に寂しき者」
導入部の木管は細い神経質な流れを作ります。アルトは切々とした歌いですね。展開部は優美さを聴かせますが、尖った音を感じます。再現部では広がりを大きく鳴らします。今ひとつ落ち着かないな緩徐楽章でしょうか。

第三楽章「青春について」
スケルツォは中華和声っぽく明るく跳ねる様に、テノールは朗々と。中間部スローは艶やかに歌います。この楽章と次の楽章はバランスの良さが光ります

第四楽章「美について」
導入部コモド(乙女)は美しく。それに合わせるオケの主要主題パートは中華和声で表情豊かです。中間部の馬で駆ける若者も五音音階で生き生きと、刺激ある流れを作ります。気持ち良い楽章になっていますね。

第五楽章 「春に酔える者」
アレグロの提示部テノールはシャキッと。展開部(中間部?)二回目のスローでの調性感の変化は大きめですね。

第六楽章「告別」
提示部のアルトの表現力と繊細なフルートの絡みは良かったですね。展開部ではオケが五音音階と機能和声を上手くマッチさせて神経質な流れを作っています。再現部は王維「告別」の感情溢れるアルトが聴き処になっていますね。


この曲にこのオケのパターンが合うかは別にして、緊張感ある演奏と鋭い歌唱が印象的ですね。

第一・二楽章は今ひとつですが、中華和声(五音音階)を生かした第三・四楽章の表現力は素晴らしいですね。

テノールは切れ味の鋭さと伸びの良さ、アルトは表現力があって、両者の力量を感じました。最終楽章のアルトは聴かせてくれましたね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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