FC2ブログ

マルコ・モーミ(Marco Momi) の「Almost Nowhere」可能性を感じる"音空間"



マルコ・モーミ (Marco Momi, 1978/12/4 - )
ペルージャ生まれのイタリア人現代音楽家で、ピアノと指揮もこなします。ダルムシュタットでも習いIRCAMにも従事していましたね。楽曲はアンサンブル・アンテルコンタンポランやクラングフォーラム・ヴィーン他、有名前衛アンサンブルに取り上げられています。

経歴を見ただけでも欧エクスペリメンタリズムとわかります。個人的には1970年代生まれの現代音楽家は面白いと感じる事が多いので期待しますね。

 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧



Almost Nowhere Ensemble NIKEL
モーミの"Almost"シリーズ?の一つで、室内楽三曲ですね。アルバムの方向性等はライナーノートを主に参照する訳ですが、この英文はとても抽象的表現で参考にするのが難しいですw "素"の部分を強調するのに "naked" "Nudes" と言った表現が多く使われています。"The dialogical monologue. The reason of Nudes’ conjunction." だそうですw

演奏はイスラエルのアンサンブル・ニケルで、サックス, E-ギター, パーカッション, ピアノ, と言う変則ジャズクァルテットの様な編成で面白そうですね。エンノ・ポッペの同編成の楽曲も演じているそうです。







1. Ludica II (2009)
エレクトロニクスも入っているのか、E-ギターアンプを使ったノイズなのかは良く分かりません。他の楽器は旋律の無い"音"は発生させて来ます。無音空間に現れる空間音響系の様にですね。音楽ではなく"音"なのですが、時折速いアルペジオの様な旋律擬きが走ります。特殊奏法にこだわる様子もなく、基本ノイズ系なのですが今までのそれとは異なりますね。


2. Tre Nudi, Quattro Nudi, Cinque Nudi, Sei Nudi (2006-18)
まず旋律や動機の音楽ではない"音"の世界ですね。単音と複数音が無調で空間に出現します。そしてエレクトロニクス系のノイズです。E-ギターのディストーションもあります。クインテットが揃って何らかの方向に向かう様な演奏ではありませんね。空間音響系の一部にノイズを組合せていると言った風合いです。サックスと思しき強音ノイズの反復が延々と続いたりと、面白ろさも出現します。いろいろと興味ある新しい組合せの可能性も感じます。ノイズも殊更に特殊奏法に拘る事がないのも良いですね。


3. Almost Nowhere (2004)
この曲が一番古いですね。大きくは変わらないのですが、2.の方が新しい多様性の様な"音"を感じますね。ラスト前に現れる怒涛は凄いです。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  2014年のLive録音です




主たる流れは無調の空間音響系ですが、空間音響系とノイズ系をかき混ぜた 可能性を感じる興味深いアルバムです。

IRCAMの印象が残りますね。明らかにエレクトロニクス処理があるのですが、ライナーノートには見当たりません。ライヴ・エレクトロニクスなのかソフト・プログラミングなのか…




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokoton

by kokoton
.

    

ようこそ
カテゴリ
ありがとうございます