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ヘルムート・ラッヘンマン の「Gran Torso, Salut für Caudwell」前衛停滞1970年代作品



ヘルムート・ラッヘンマン (Helmut Lachenmann, b. 1935)
先日, 驚きの「さくら・さくら」をインプレした 欧エクスペリメンタリズム, ポスト構造主義(Post-Structuralism)のスーパー・ビッグネームですね。ラッヘンマンと言えば、一にも二にも、三にも? 特殊奏法となるわけですね。

ちなみに今の奥様はアロイス・コンタルスキーにも師事したピアニスト菅原幸子さんです。あまり関係ありませんがw ラッヘンマンは何やら新しい事を模索している感じもあるので最近また気になって来ました。

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Gran Torso, Salut für Caudwell
今回は、弦楽四重奏曲(Berner String Quartet)とギター・デュオ曲(g: Wilhelm Bruck & Walter Ross)、二曲の室内楽です。

いずれも古い1970年代のラッヘンマン作品で、前衛の衰退期になってからの作品となりますね。前衛三羽ガラス(シュトックハウゼン, ブーレーズ, ノーノ)から次の世代への移行、ラッヘンマンの楽風変化から見れば "Air" 以降でラッヘンマンらしさが発揮され始めた頃の作品と言う事なります。







1. Gran Torso (1971)
弦楽四重奏曲、ですが音楽ではなく新しい"音"です。ラッヘンマンらしい特殊奏法のノイズ系ですね。ピチカートの様な通常奏法も入るのですが、既にラッヘンマンさらしが際立ちます。とは言え 音は無調点描的でセリエルを感じさせ、それが1971年らしさかもしれませんね。"ギコギコ・ゴリゴリ・ピン"みたいなw
静の空間を強調する様な流れがもう出来上がっているのがわかりますね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Améi Quartett による演奏です。特殊奏法がよくわかりますね


2. Salut für Caudwell (1977)
ギター2本の特殊奏法です。6年を経て、楽興の構成感が大きく変わっているのが面白いですね。等拍や反復, voiceと言った技法?が入って来て表情が着きました。点描的印象は残るものの、無表情なセリエル的印象では無くなっていますね。リズムに面白さが感じられますし、調性感のある旋律さえ存在します。ノイズ系に多様性の色合いが付き、時代の変化が感じられますね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Gil Fesch と Nuno Pinto による演奏です



1970年代、欧州前衛停滞期のラッヘンマンの特殊奏法ノイズ系です。この時代の前衛実験音楽の雰囲気や方向性を味わえますね。

特殊奏法は現代音楽技法の標準の一つになったわけですが、普通の音楽ファンが聴くとやっぱり違和感でしょうかねぇ…w(特に一曲目などは)



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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