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ハトルドール・スマウラソン の「Stara: The Music of Halldór Smárason」魅力的アイスランド現代音楽


ハトルドール・スマウラソン (Halldór Smárason, b. 1989)
アイスランドの31歳の若手現代音楽家でピアニストでもありますね。アイスランド芸術アカデミーで習った後、米国N.Y.やオーストリアのウィーンとグラーツでも学び、A.インゴルフソンにも師事していたそうです。ピアニストとしての活動も多い様ですね。

 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 北欧近現代音楽CD(作曲家別)一覧



Stara: The Music of Halldór Smárason
スマウラソンのデビューアルバムです。ここ数年の注目作品をリストしているそうで、ソロからストリング・クァルテット、室内楽になりますね。本人がエレクトロニクスで入っている様です。

演奏はSiggi String Quartetの他、Rós Sigfúsdóttir (2, flute), Asa Gudjonsdottir (2, 6, violin), Helga Björg Arnardóttir (2, 6, clarinet), Tinna Þorsteinsdóttir (2, 6, piano), Gulli Bjornsson (4, guitar) による楽曲です。(アイスランドの名前では、-dottirさんは女性で -sonは男性ですね)

シッギ弦楽四重奏団はアイスランド交響楽団員で構成されています。







1. Draw + Play (2017)
尖った"音"、特殊奏法のノイズ、voice(多分w)、それらが静の空間に途切れ途切れに現れます。明らかな旋律は存在せず、ノイズ系の空間音響の様な感じですね。アルディッティSQあたりがやりそうな感じがあります。


2. Stop Breathing (2017)
Siggi String Quartetの他に、pf, fl, vn, cl が入ります。
方向性は前曲と同じですが、楽器編成が大きくなった分"音"の広がりが拡張されています。また、グリッサンドや残響音を明確に使っているのも違いですね。最も違うのは後半に現れるモード短旋律でしょう。邦楽和声の様な感じです。


3. Stara (2012)
基本は同じですが、年代的に違いを感じるとすれば調性に近い"音"の並びを感じる事でしょうか。重なって和音になった時により感じますね。ロングトーン(ボウイング)や緩いグリッサンドでの音密度が強く、無音空間はほぼ無いですね。倍音なのかもしれませんが、共鳴音の方向性もあるかもしれません。この進化系も聴いてみたいですね。


4. Skúlptúr 1 (2013)
ギター・ソロです。特殊奏法を含めたノイズと"音"の空間音響は変わりません。生ギターにライヴ・エレクトロニクスで残響音のコントロールがある様です。その残響音をバックグラウンドに流し、旋律があるギター音が浮かびます。ハーモニクスも多く、明るい幽玄な音世界でおもろいですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  N.Y.初演のステージですね。ギターはCDと同じGulli Björnssonです



5. Blakta (2018)
一番新しい楽曲です。ここでも冒頭で邦楽和声ベースの様な印象を受けます。弦のフラジョレットが笛の様に聴こえますね。無音空間は少なく、神経質な"音"が空間を支配します。


6. _a_at_na (2014)
Siggi String Quartetの他に、pf, vn, cl です。弦のフラジョレットからスタートで、前曲の延長線みたいですね。そして弦音ノイズが続きます。一番特徴的なのは音密度が高い事でしょう。pfは打楽器的で面白いですね。エレクトロニクスで環境音を使っている様です。



音楽というよりも音世界ですね。空間に現れる"音"、占める"音"の緊張感がイイですね。やっぱりこの方向性は楽しめます。

現在進行形の前衛ならやっぱり北欧系が楽しいという証明で、オススメの一枚です!!
好きな音楽家にリストアップ決定ですネ✌️




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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