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エマヌエーレ・カサーレ(Emanuele Casale) の 声楽・室内楽集「Chamber Music」


エマヌエーレ・カサーレ (Emanuele Casale, 1974/10/14 - )
イタリアの現代音楽家で、G.ソッリマ他に師事し S.シャリーノにも習っている様です。今注目の1970年代生まれ、前回インプレのステーン=アナセン他 勝手な思い込みですがw、の現代音楽家の一人です。2001年には「"STUDIO No.2a" Bass Recorder and Tape」で、斬新な現代音楽作品を選ぶ "第22回 入野賞" を受賞しています。

楽風はパルス的超短の音と休符の組合せです。それを元にエレクトロニクス処理で構築します。楽曲タイトルも3, 7, と言った味気ない数値であったりと、何かと前衛ですね。



Chamber Music, Various Artists
2000年を跨ぐ少々古い、室内楽と声楽の作品集です。ソロからアンサンブル作品になりますね。そこにエレクトロニクスが入りますから、ヴァリエーションがあって楽風がわかりそうです。演奏者は楽曲下に記します。







1. 9 (2005)
  Icarus Ensemble, Giorgio Bernasconi
ネズミがチョロチョロと動いている様な音ですね。確かにシャリーノがいますw 細切れの音と休符を彷徨います。カサーレの音楽ですね。そこにエレクトロニクス処理が混ざって、アンサンブルの混沌になります。いかにも欧エクスペリメンタリズムですね。

2. Studio 2a (1998)
  Antonio Politano (flute)
パルス音と超短休符は同じですが、flをエレクトロニクス処理でサンプリング、ループ、ディレイ、と言った様な流れになっています。チョコマカ、コロコロした音です。入野賞を受賞したのはこれのバスリコーダーver.ですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  入野賞30周年記念演奏会でのLiveです
  少し表情が薄く、CDの方が面白いかも


3. Studio 1 (1997)
  Angelo Polino (horn)
細切れサウンドですが、ここではエレクトロニクスが打楽器的な音も作っていますね。調性的な流れで、何か雰囲気を感じますね。

4. Composizione Per Cinque Strumenti (1998)
  Ex Novo Ensemble
アンサンブルになると、無調混沌の系統が顔を出す様です。明らかに無調ポリフォニー、一部ホモフォニーです。後半の弦楽がシャリーノ風グリッサンドになりますね。ニャーニャー言っています。

5. 5 (2003)
  Svend Melbye (flute), Maria Sook Garmark (clarinet)
バスクラ?!でしょうか。二つの楽器の退位的流れが面白いですね。flはトリル・トレモロ的です。

6. Composizione Per Voce (1997)
  Anna Clementi (vocals)
アカペラです。それ以外は特に…ラストに出てくる虫の羽音の様なvoiceは面白いです!!

7. 3 (2002)
  Mario Caroli (flute), Pascal Gallois (bassoon)
Dou作品は5.もそうですが、対位的なDialogueが面白いですね。ここでも自由に動き回るバスーンが楽しいです。

8. Composizione Per Quattro (1999)
  Anna Clementi (vocals), Maurizio Persia (trombone), Mario Caroli (flute), Antonio Caggiano (cond.)
voiceも混ざる無調ポリフォニーです。voiceはヴォーカリーズで楽器の様な扱い、グリッサンドも出しながら上手く入り込んでいますね。



もちろん明確な旋律の存在しないのですが、サウンド全体に気配を感じて不思議です。パルス的な音技巧の欧エクスペリメンタリズムで特にDuo作品は面白く、演奏側が好みそうですね。

調性を取込んだ多様性現代音楽、編成が大きくなると無調ポリフォニー、と言った二面性もある様です。次回はこの続きとなる年代作品の室内楽集"Chamber Works"をインプレしたいと思います。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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