fc2ブログ

マウロ・ランツァとアンドレア・ヴァレ の「自然のシステム, Systema Naturae」Mdi Ensemble:ヘンテコ現代音楽の一端


Mauro Lanza (b. 1975) Andrea Valle (b. 1974)
マウロ・ランツァはベネツィア生まれのイタリア人現代音楽家で、IRCAMでも学んでいます。おもちゃ等のコンクレートとエレクトロニクスを得意としていますね。

アンドレア・ヴァレはトリノ生まれ、元エレキ・ベース奏者のイタリア人現代音楽家です。作曲はアツィオ・コルギに師事し、電子音楽に進んでいます。主たる方向性はアルゴリズム手法による電子制御で、旧来の演奏楽器や電子音響といったものには興味が薄いそうです。トリノ大学で人文学部の准教授も務めているとか。



Systema Naturæ, Mdi Ensemble
ミュージック・コンクレート曲です。昔から聴いている人間にとっては、"楽器以外の音を取り入れた音楽"ですね。真っ先に浮かぶのはヴァレーズのサイレンでしょう。そこから環境音やテープ処理に進み、今ではサンプリングやソフトウェアーによるノイズ系を含めた電子音楽全般にまで定義が広がっています。

今回は旧来のスタンスと電子音楽の合体ですね。"electro-mechanical devices"電動器具と通常楽器の電子処理になりますね。ライナーノートには器具類を配置した写真が載っていて、それを見ると鳴らしている様子がわかります。掃除機やアナログレコードプレイヤーなどもありますね。ヴァレによる?奇妙な電子音発生装置らしき物も…







1. Regnum Animale, 動物王国 (2013)
  弦楽三重奏と電動器具のための
小型のベルの音がハッキリと聞こえますね。弦楽三重奏は特殊奏法と電子処理でノイズになっています。奇妙な打楽器風の音色はコンクレートでしょう。明らかな電子音の元がオリジナルのデバイスなのかは不明です。ノイズ系混沌"風"ですが特徴的なのはリズムの設定がある事ですね。動物の唸りの様な印象がタイトルを表しているのでしょうか??


2. Regnum Vegetabile, 野菜王国 (2014)
  6人の演奏者と電動器具のための
弦楽三重奏にfl, ob, cl、そしてコンピューター制御の30のヘアドライヤーが主役です。とは言え、音は基本的にノイズであり ここでもリズム感が明白です。"動物"との違いが、どこにあるのでしょうか???


3. Regnum Lapideum, 石の王国 (2016)
  7人の演奏者と電動器具のための
編成が大きくなるに連れて音幅は広がります。ここではポリリズムの様な気配がありますね。という事は、ここでもリズム設定にこだわっていると思います。それが面白みを削いでいる気がしますね。


4. Fossilia, フォッシリア (2017)
  10人の演奏者3グループの電動器具のための
何であれ、結局はリズム音楽ですね。楽器編成をいくらいじっても、全部同じ様な曲に聴こえてしまいます。



実はCDでは面白さが全く伝わらないインスタレーションなのでYouTubeをご覧下さい

インプレしたCDは演奏も冴えない残念なレベル👎ですが、LIVEでは切れ味があって素晴らしいですね。




  3'ほどのサンプルLIVE動画です


 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokoton

by kokoton
.

    

カレンダー
08 | 2022/09 | 10
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
ようこそ
カテゴリ
ありがとうございます