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アダム・フィッシャー/デュッセルドルフ交響楽団 の『マーラー 交響曲 第9番』は最終楽章ですね



アダム・フィッシャー Adam Fischer
(デュッセルドルフ響 Düsseldorfer Symphoniker)
アダム・ フィッシャーとデュッセルドルフ響のマーラー・サイクルから第9番が出ましたね。ここまでで穏やか基調のマーラー像になっているので、何となく想像できてしまう感じです。


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Mahler Symphony No. 9



第一楽章
第一主題はスローで穏やか、いかにもA.フィッシャーらしいです。第二主題は急に黒雲が広がる様に、山場もコントロール下にありますね。展開部前半は緩やかな暗さからJ.シュトラウスII引用を穏やかに、アレグロ・リゾルートから山場も興奮っぽくを見せつつ冷静です。後半もアゴーギクを使って揺さぶりつつ、決して荒れる事はありませんね。第三主題回帰からの山場も客観的です。再現部は丁寧に。


第二楽章
主要主題は正攻法に二つの動機を絡ませ、第一トリオをテンポ明確にして色合いをつけています。第二トリオも基本に忠実な穏やかさで、変化球なしの王道的な第二楽章です。失敗の少ない方向性ですね。


第三楽章
ここでも王道の流れで、主要主題はテンポ良く 緩やかさの第一トリオと絡んで軽快です。中間部(第二トリオ)も予想通りの穏やかさでチェンジペースです。ラストpiù strettoは一瞬間を置いて走る計算した〆めになっていますね。


第四楽章
主部は穏やかな夕暮れの様、fg動機はグッとスローにして後半をテンポアップしています。程よいスパイスですね。第一エピソードは暗くスローに入り後半のターン音型を意識させていますね。弦楽器のポルタメントが懐かしさを誘います。第二エピソードでも冒頭からターン音型の静かな儚さを奏でていて方向性は全てラストに向いているのが明確です。山場は激しさではなく高まる感情になっていて、後半からコーダはまさに絶え入るがごとく… この最終楽章は"あり"かもしれません。



落ち着いた流れで細部まで計算されたマーラー9です。静音パートは魅力的で、強音パートも興奮を排しながらも刺激を与えます。特に最終楽章の静のターン音型表現はピッタリですね。

全てがコントロール下にある安心感と穏やかさをベースにした構築が好みを左右するでしょう。それがA.フィッシャーですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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