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ニルス・レンスホルト(Niels Rønsholdt) の『Songs of doubt』という美しい前衛合唱曲

さてどちらの方向を見せてくるのか、そこに興味が沸くレンスホルトです。


Composer
ニルス・レンスホルト
(Niels Rønsholdt, b.1978)
今先端の前衛実験現代音楽を創るデンマーク1970年代生まれの現代音楽家の一人、レンスホルトですね。何回もインプレしているので詳細は割愛ですw

前衛のすっ飛んだ音楽と、美しい楽風の両面を持っているのも特徴的です。前衛実験方向はとにかく音楽の枠組みを広げるので、旧来の音楽のイメージで聴くのでは楽しむのが難しいかもしれませんね。



Album Title
Songs of doubt, Prospect / Retrospect (2015)
ため息などでvoiceを入れるのはレンスホルトの基本楽風ですが、今回はそこにオンドマルトノを入れています。その使い方が気になりますね。

中間ゾーン、'過去と未来' や '前と後' の狭間と言った様な、の話になっている様で、それが本人の言う "疑いの歌" と言う事だそうです。疑いとは両方向を見るからだそうで、背後にあるのは 'sick longing and uncomprehending wisdom' …(笑) ステージはインスタレーションになっている様ですね。

voiceはRoderik Povel, オンドマルトノはNathalie Forget, コーラスはStudium Chorale, 指揮はHans Leendersです。







1.The Night 2.You Said 3.The Lake 4.All I Care About 5.Forest of Light 6.It's Only You 7.Waiting 8.Clouds 9.The Rain 10.The Wind

この曲の全体印象は残念な事にライナーノートに全て書かれてしまっています。

"The soundscape is distinctive, because it is a mixture of classical choir, amplified solo voice and electronic sounds."

その通りで、クラシックの合唱に電子処理されたソロ・ヴォーカル, そして電子音楽の合体した音風景です。調性をベースとした心地良い合唱曲をベースに、電子処理の空間音響サウンド、反復や引用、と言った技法で色付けをしています。決して支離滅裂混沌方向ではありません。

多様性という単純さを超えた方向を感じますね。普通この手の調性軸足の音楽は中途半端さが気になるのですが、素直に聴く事ができます。TEXTもタイトルに絡むシンプルな英文なので聞いて、それなりにわかると思います。

オンドマルトノも極自然にフィットしていて、クセのあるその音も上手く主張させている事ですね。メシアンのトゥーランガリラ以来の印象です。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  LIVEです。背景にモニターが配置されてインスタレーションです
  途中でプルトにハプニングが起こりますが、仕込み?!w
  指揮者に隠れているのがオンドマルトノですね




前衛的な手法を使いながらの旧来音楽の踏襲、新しいクラシック合唱曲の可能性を感じますね。これがレンスホルトの一つの方向でしょう。

調性に現代音楽技法と言った垣根を超えた音楽になるのかもしれません。とは言え、バロックや古典の愛好家の方には納得のいく音楽にはならないかもしれませんが…



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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