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アダム・フィッシャー/デュッセルドルフ響 の「マーラー 交響曲第8番 "千人の交響曲"」は落ち着きですね

COVID-19が世界中で猛威をふるう中 #StayHome なので、元気付けに派手な合唱のマーラー8番を聴いてみましょう。昨年リリースのA.フィッシャーです。


Conductor | Orchestra | Date
アダム・フィッシャー (Adam Fischer)
Düsseldorfer Symphoniker, 2017-2/10-12 Live rec.
2015年から首席指揮者を務めるA.フィッシャーがデュッセルドルフ響と進めるマーラー・チクルスから第8番です。
弟のイヴァンさんの方がマーラーの印象は強いですが、聴き応えはお兄さんの方かと。オケの問題もあるでしょうが… (弟は自ら創設のオケをメインにしています)

マーラー8のラスト大団円は常に感激的です。そこに至る歌唱パートをいかにまとめてくれるかが一番のポイントかと思います。その第二部, ゲーテ『ファウスト』ラストの登場人物と流れ、"愛・祈り・救済" を再確認すると感動は倍になりますね。



マーラー 交響曲 第8番



第一部
提示部:第一主題「来れ創造主たる精霊よ」は明るさを感じます。第二主題の第一ソプラノは落ち着いていて各独唱の重唱も緩やかな流れになっています。
展開部:管弦楽奏から暗い雰囲気の重唱になり流れはスロー、第一主題変奏の管弦楽が現れると合唱は一気に激しく荒れる様にテンポアップで叫ばれます。山場にフォーカスする上手い演出ですね。
再現部:興奮の延長上に第一主題が出現し、落ち着きを取り戻します。コーダは、少年合唱団で"Gloria…"が優しく歌われるとソリストと合唱, オルガンが入って二回目の山場を大きく広げて終わります。

緩やかな中に激しさの狙いを定めた第一部ですね。


第二部
【1. 序奏:山峡・森・岩・荒地】
5度下降(一楽章第一主題は4度)のピチカートが印象的な主題はさっぱりと、隠者たちが籠る気配は弦のトレモロが強くなってからです。

【2. 緩徐:聖なる隠者たち】
序奏主題からの「合唱とこだま」は隠者の住む風景を歌を載せて来ますがあっさりと。「法悦の神父」のバリトンは揺らぎのオケで明瞭に、「瞑想の神父」のバスは力強く、それぞれ"愛"を歌います。オケが随分前に出て聴こえますね。(ミキシングの問題でしょうか)

【3. スケルツォ (アレグロ):天使たちと子供たちと】
「天使の合唱」がテンポアップで軽やかに現れると「若い天使たち」まで軽妙に繋ぎます。「成熟した天使たち」ではvnのソロと第一アルトが濃厚に入って 愛の絆を歌い上げますが「未熟な天使たち」から「祝福された少年たち」では軽妙さに戻る落ち着いた流れです。

【4. フィナーレ:マリア崇拝の博士、懺悔する女たち、栄光の聖母】
「マリア崇拝の博士」のテノールは少年たちに交わりながら、朗々と歌って天の女王を讃え、合唱が加わり贖罪の女たちの救済を願います。
「罪深き女」「サマリアの女」「エジプトのマリア」は懺悔を歌いますが淡々と。"贖罪の女三人の合唱" では慈悲を願いますが、ここも押さえ気味で淡泊な表現です。
マンドリンの音色から「懺悔する女 (グレートヒェン)」が澄んで通るソプラノでファウストへの慈悲を願う処からは少しテンポアップで表情を付けて、「祝福される少年たち」「懺悔する女 (グレートヒェン)」まで進むと、「栄光の聖母」登場。少し弱い感じで神々しさが薄く感じます。歌っている場所(バンダ)の問題もあるかもしれません。「マリア崇拝の博士」と合唱は大きく讃えます。

【5. コーダ:神秘の合唱】
「神秘の合唱」が低くスローに、ソリストが入ると山場へ向かい約束通りに最後は大団円を築きます。

抑えが効いた流れを感じる第二部です。


バランスの良い一部、抑えた二部、全体としては穏やかさのマーラー8です。スロー基本でオケとソロは抑え気味ですから、そうなりますね。テノールは良かったですね。

第一部の方が良かったと思います。第二部はもう少しメリハリがあった方が好みです。ソロがオケより下がって聴こえるのが気になりますね。



続けて次回も"マーラー8番"、本年リリースの新譜セガン/フィラデルフィア管で聴いてみますね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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