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ジェラルド・フィンジ(Gerald Finzi) の「チェロ協奏曲・他」をポール・ワトキンスのチェロで

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Composer
ジェラルド・フィンジ
(Gerald Finzi, 1901/7/14 - 1956/9/27)
イングランドの音楽家で、一周り若い同じイングランド出身のベンジャミン・ブリテン(1913-1976)と似た印象でしょうか。年代的には近現代音楽ですがガチのイギリス音楽なので、このブログでは現代音楽リストには入れていません。久しぶりに聴くフィンジです。


Album Title
Cello Concerto・Eclogue・Nocturne・Grand Fantasia & Toccata
注目は代表作になる"チェロ協奏曲"ですね。チェロはポール・ワトキンス(Paul Watkins)で、今回のオケBBC交響楽団の首席チェリスト(1990-1997)を務めた後、ナッシュ・アンサンブルを経て2013-14シーズンからエマーソン弦楽四重奏団のメンバーとして活躍していますね。指揮はアンドリュー・デイヴィス(Andrew Davis)で、レーベルは"CHANDOS" バリバリの英国セットですね。

その他は、管弦楽曲とピアノ(と弦楽/管弦楽)曲で、ピアニストは仏系カナダ人のルイ・ロルティ(Louis Lortie)ですね。ロルティがどの様にフィンジを弾いてくれるのかもポイントです。






チェロ協奏曲 イ短調 Op.40 (1955年)
病で死の宣告を受けての第一楽章は派手な導入部で、やっぱりブリテンを思い浮かべてしまいます。(年齢は逆ですが…) チェロはオケの主題(序奏?)部が終わるとしなやかな流れで現れます。ワトキンスの音色はクセのない素直さを感じますね。vcのパートは穏やかに、カデンツァは独特のダブルストップを奏でます。愛妻の印象を元にした第二楽章は美しい緩徐楽章で、優しさを感じるオケの導入部からチェロもその延長線上に入ってきます。チェロの動機をclやhr等が引き継ぐ流れもいいですね。第三楽章はピチカートで入りますが、曲調は明るいアレグロ的なイングランド民謡🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿ベースの色合いを感じますね。
ブラインドで聴いても"英国"系?だよね、って言う音楽です🇬🇧


エクローグ ヘ長調 Op.10 (1952年)
ピアノと弦楽オケで、途中で放棄したピアノ協奏曲の一部を流用したそうです。マイルドで美しいロルティらしいpfで入ってきますね。上記コンチェルトの二楽章の類型を感じる美しさ、pfの主に対してオケの従といったホモフォニー構成感の強い楽曲です。全休符の後のトリオ?ではその美しさが心に響きますね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  ピアノはRoberto Planoですが、本CDの方が優しさが染み入ります



夜想曲 嬰ハ短調 Op.7 (1950年)
"New Year Music"とサブタイトルがありますが、ニューイヤーイヴでの夜想曲になる様です。
暗く静かな主題部は緩やかな出し入れのアンダンテ風です。動機がロンドの様に組み合わされていますね。イングランドの印象でしょうか。


大幻想曲とトッカータ ニ短調 Op.38 (1953年)
これも未完に終わったピアノ協奏曲の一部楽章を元にしていますね。バロック的な旋律を時折見せながら、硬いタッチの音並び、硬派の印象の曲ですね。その中に見え隠れするフィンジ色と、ロルティのソフトなpfタッチが印象的です。



1950年代と言うと前衛全盛ですが、全く別世界の英国音楽ですね。まさにクラシック音楽たる所以でしょう。でも英国音楽ファンにはたまらない調べでしょうね。後期ロマン派でも新古典主義でもない独特の味わい、そしてフィンジの美しい優しさの緩徐ですね。

ワトキンスのチェロは平和です。ロルティのピアノは美しい緩徐にピッタリですね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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