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クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof Penderecki) の欠番だった『交響曲 第6番』の登場です

先週の日曜(2020年3月29日)に亡くなられましたが、昨年の指揮者として来日時の元気な姿が思い出されます。
RIP: Krzysztof Penderecki


Album Title
Symphony No. 6 | Concerto per clarinetto
ペンデレツキ交響曲全集」はインプレ済みです。
そちらに楽風の変遷を残してありますのでご笑覧下さい。その中でペンデレツキは6番だけ未完成のまま欠番としていましたが、2017年に完成させて今回初録音となりました。後期作品らしい多楽章+声楽入りになっています。

サブタイトル"Chinese Songs"とある通り、李白や杜甫といった中国詩人の8つ詩を元にした8楽章の作品です。ベートゲ(Hans Bethge)による独語版が使われていてバリトンが入り、処々で二胡も使われて中華構成になっています。初演も広州交響楽団でしたね。
もう一曲のクラリネット協奏曲は、その34年前の作品になります。ヴィオラ協奏曲のトランスクリプションで"クラリネット, 弦楽, パーカッション, チェレスタのための協奏曲"との事。このカップリングはどの様な意図なのでしょうか?!

演奏は、ヴォイチェク・ライスキ指揮、ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団。バリトンはソポトステファン・ゲンツ、二胡はヨアンナ・クラフチェンコです。コンチェルトのクラリネット はアンジェイ・ヴォイチェホフスキですね。






交響曲第6番 中国の詩 (2008/2017)
例えば一楽章は完全に中華和声曲です。flなどの音色も中華笛的に奏されますね。バリトンもそう言った感じですね。とどめは二胡のソロでしょう。二楽章以降はロマン派か後期ロマン派か、と言ったバリバリ機能和声の歌曲です。ところがそこに二胡の中華旋律が入ります。そんな極端な組合わせで、長くても5'程度の小曲集ですからソナタ形式であれ複合三部形式であれ交響曲ではなく歌曲集の印象でしょう。
残念ながらこれでは興味をそそられるものはありませんね。


クラリネット協奏曲 (1983)
動機の変奏をclと弦楽がポリフォニカルに組合わせている感じでしょうか。調性の薄さを生かした重厚さ、そして幽玄さ、clの技巧性、と言った流れで表情も豊かです。一楽章形式ですがパートによって緩急があるのは古典的な構成を感じますね。前衛ではありませんが個人的にはこれがペンデレツキらしさだと感じます。



期待した6番ですが、洋食に中華を混ぜた飲茶8品コースでは手が出ません。残念です。

クラリネット協奏曲は、調性の薄さを生かしたペンデレツキらしい今の時代のクラシック音楽になりますね。安心して聴けて嬉しいですね。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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