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ペーター・アブリンガー(Peter Ablinger) の「Grisailles (I-100)」というピアノ現代音楽

20世紀末という前衛現代音楽の流れを感じられるエレクトロニクスを使ったピアノ・ソロ曲ですね。


Composer
ペーター・アブリンガー
(Peter Ablinger, 1959/3/15 - )
オーストリア人現代音楽家で、ジャズ・ピアニストと作曲で活動をスタートさせていますね。エレクトロニクスも習っていて、インスタレーションを早くから取り入れています。そういう意味ではCDでは厳しい処もあるのかもしれません。ドナウエッシンゲン音楽祭にも登場していますね。


Album Title | Player
Grisailles (I-100)
ヒルデガルト・クリーブ (Hildegard Kleeb, 1957 -, pf)
三台のピアノの為の曲です。基本構造は24レイヤーで、それぞれが独自の時間と構成を持っている様です。アブリンガーなので普通のピアノ・ソロではつまらないですよね。

演奏者のH.グリーブはスイスの女性ピアニストで、活動を含めてアブリンガーとは接点がある様ですね。前衛・即興を得意としていて、米国時代にフリー・ジャズのアンソニー・バクストンと活動してたそうです。






Grisailles (I-100) (1991-93年)
I.とII.の二部構成になっています。第一印象は、"そこら中でピアノが鳴っている"感じです。溢れかえる程の音数でも無いし、定位の明確な三台に聴こえるのですが。
左・中央・右の三台のピアノ、エレクトロニクス処理(昔ならテープと表現でしょう)、が雨垂れの様な単音反復と背景に曇った打音を残して繰り返されます。打音は特殊奏法でしょう。
part IIで特殊奏法の打音が強くなったり多少の変化は見せますが、基本単純パターンが延々と続きます。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  part I. です




方向性は別としても、カイホスルー・ソラブジ的なピアノ長尺現代音楽の流れを感じますね。

異なるのはピアニストに強烈な技巧性を求めてはいない事でしょう。代わりにエレクトロニクスを使って三台のピアノを重ねます。インスタレーション方向で見せていたら一層の面白さがありますね。



 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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