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2019-20アン・デア・ウィーン劇場公演 モニューシコ 歌劇「ハルカ」をNHKプレミアムシアターで観る

19世紀のポーランドの音楽家 スタニスワフ・モニューシュコ(Stanisław Moniuszko, 1819-1872)のオペラ「ハルカ, Halka」です。男性主役、演出、指揮者、含めてポーランド布陣による公演ですね。演出のM.トレリンスキに知見がありませんので、どの様な舞台になるか楽しみです。


■ 超あらすじ
【第一幕】領主ヤヌシュと名門令嬢ゾフィアの婚礼の会場。そこにヤヌシュに弄ばれた村娘ハルカが現れますが、ヤヌシュに言いくるめられてしまいます。
【第二幕】村の青年ヨンテックがハルカに騙されている事を伝えると、たまらず婚礼会場に向かいます。領主であるヤヌシュはヨンテックにハルカを何とかする様に言います。
【第三幕】正気を失って行くハルカ、ヨンテックはハルカがヤヌシュに遊ばれた事を村人に伝えます。
【第四幕】教会に向かうヤヌシュとゾフィア、それを祝う村人たち。ハルカは火を放とうとしますが止まり、川に身を投げます。教会から出てきた人々は、その事実を知りますが領主の婚礼の祝いはそのまま過ぎていきます。



Halka2019NPC.jpg
(オフィシャルサイトより)



1. 演出
設定を現代のホテルにして、裕福な婚礼客(領主の結婚)と従業員(村人)という構図になっていますね。そして舞台上にはプロジェクションマッピングと、今の時代らしい設定です。ハルカの赤ちゃんのシーンで一瞬グロテスクさが出るかと思いましたが、大丈夫でした。今の時代の演出はその手の危険性が高いですからねw と言う訳でアヴァンギャルドではありません。
前奏曲の際に舞台では事件の検視の様なシーンを持ってきているのはヤヌシュが引きずる背景設定の様ですね。

2. 舞台・衣装
回り舞台に階層の構造物とお金をかけていますね。衣装は現代風(ミニスカートとベルボトムは1970年代風?)です。全体的にモノトーンで合わせてありクールな感じでした。回り舞台は多用されて効果的に見えましたね。

3. 配役
男性陣では、ヨンテックのベチャワは太りましたねぇ。でも流石のテノールを聴かせてくれました。もちろん演技もビシッと決まっていました。
ヤヌシュ役のコニェチュニも良かったですね。バス・バリトンもさる事ながら、演技も好感が持てました。悪いヤツに見えないのが弱点といえばそうだったかもしれませんね。そう言えば2018バイロイトのローエングリンでもベチャワと一緒でしたね。その時のテルラムントでも悪さが足りない気がしたのを思い出しましたw

女性陣、タイトルロールのコリーン・ウィンターズはspoは朗々として、態度も堂々、本来のストーリー上のイメージとは少々印象が違いました。
ゾフィアは、シックな上流階級のお嬢様というよりも活発元気な女性の設定です。カヴァウェクは見た目も含めてピッタリでしたね。

4. 音楽
演奏は控えめに感じました。録音の問題もあるかもしれませんが、もう少し前に出てきても良かった気がしました。いかがでしょう。


女性陣二人の設定がイメージと違ったのは、現代の設定にした演出なのでしょう。男性陣は楽しませてくれましたね。

全体的に演出の上手さを感じました。意外ですが舞台と衣装の統一感も印象的で、クールに引き立てていましたね。



<出 演>
 ・ハルカ:コリーン・ウィンターズ [Corinne Winters]
 ・ヨンテック:ピョートル・ベチャワ [Piotr Beczała]
 ・ヤヌシュ:トマシュ・コニェチュニ [Tomasz Konieczny]
 ・ゾフィア:ナタリア・カヴァウェク [Natalia Kawałek]

<合唱指揮> エルヴィン・オルトナー
<合 唱> アルノルト・シェーンベルク合唱団
<管弦楽> ウィーン放送交響楽団
<指 揮> ウカシュ・ボロヴィチ [Łukasz Borowicz]
<美 術> ボリス・クドリチカ [Boris Kudlička]
<衣 装> ドロタ・ロケプロ [Dorothée Roqueplo]
<照 明> マルク・ハインツ [Marc Heinz]
<映 像> バルテク・マシアス [Bartek Macias]
<演 出> マリウシュ・トレリンスキ [Mariusz Treliński]


収録:2019年12月15・17日 アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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