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シモーネ・ベネヴェンティ(Simone Beneventi) のパーカッション「Wooden Songs」, 玉石混交の一枚ですね


Wooden Songs
シモーネ・ベネヴェンティ(Simone Beneventi)
1982年生まれ、38歳のイタリア人パーカッショニストですね。ボローニャで学び、現代音楽に特化した演奏を得意としていますね。

欧米現代音楽家4人のパーカッション作品を並べていますが、D.ラング以外の3人は初めて聴くので興味深いです。もちろん木製打楽器が主役になります。







デイヴィッド・ラング
(David Lang, b.1957)
このブログでは説明不要の米現代音楽家にして"Bang On a Can" 創設メンバーの一人ですね。好きな米現代音楽家で、流れるのは優しさです。

Scraping Song (1997/01)
 2001 wooden percussion ver. だそうです。ガムランの様な東南アジアの民族音楽和声を感じますね。スチールドラムの様な音色やギロの様な音で構成されていて西洋音楽のパーカッションとは異なるサウンドです。実際には吊るした木板の様ですね。木箱の様なバスドラも後半登場します。その音色が新鮮でシンプルで魅力的です。もちろん反復で根底はミニマルになりますね。(D.ラングですから)

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  オリジナルver.なので木板ではなく音がよりシンプルで透明感があります
  ラストもバスドラではありませんね。違う曲に聴こえるかも?!




シルヴィア・ボルゼッリ
(Silvia Borzelli, b.1978)
ローマ生まれでアムステルダムを拠点として活動する女性現代音楽家です。B.ファーニホウやB.ラング、B.フラーと言ったビッグネームに学ぶ事が重要だとの事です。そう聴くと欧エクスペリメンタル系の様な気もしますが…

Wooden (2015)
 マリンバとウッドブロック、ログドラムのセットです。D.ラングの楽曲に似た感じですが、音密度が高くなりディナーミクも強くなっています。反復というよりもトレモロや連打が執拗に続く感じですね。そこに微妙な"音"が、これも単音の繰り返しで入ります。うるさいだけで目新しさは無いかもしれませんねw



ヨハン・スヴェンソン
(Johan Svensson, b.1983)
スウェーデンの若手現代音楽家で、ノルウェーの音楽アカデミーでも習っているそうです。実験音楽グループ 'Ensemble Mimitabu' で演奏活動も行っている様ですね。

One Man Band (2016)
 10パートの楽曲です。微妙な吹奏音(air instruments)、細かい打楽器音、摩擦音、と言った音色が全パートで続きます。新しさを感じるノイズ系のパーカッション曲で面白いですね。打楽器の可能性を感じさせてくれますね。タイトル通り一人で演じるのにマルチ的で、本アルバム中一番の楽曲です。



リッカルド・ノヴァ
(Riccardo Nova, b. 1960)
ミラノ生まれのイタリア人現代音楽家でインド音楽にも精通している様です。活動は, Ensemble Moderne, Ensemble Intercontemporain, Arditti string quartet, と言ったビッグネームとコラボしていて、年齢からいっても中堅どころの現代音楽家ですね。分野的には"hard core/avantgarde techno"だそうです。さて何でしょうね。

ā (Grammatica del delirio) (2017)
 木製打楽器にエレクトロニクスですね。民族音楽風のリズムと単純連打の構成になっています。木製打楽器の単純連打は個人的にはうるさくて鬱陶しいだけに感じます。ましてやそれが高速で重なってくる、サンプリングによるエレクトロニクス処理?!、と煩わしいです。途中から旋律反復も出てきたりするのですが凡庸で、印象が悪く残念です。ラストのエレクトロニクス処理は面白いのですが。(全編これなら…)



全く面白味のない曲から、楽しめる新しさまで、玉石混交のパーカッションアルバムです。なんと言ってもJ.スヴェンソンが出色の出来で素晴らしいですね。他の作品を探して聴いてみたくなりました。

楽曲間の個性は感じましたが、ベネヴェンティの演奏については特に印象はありませんね。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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