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エルガーの「エニグマ変奏曲」: コンサートを前に4CDで, 今更ながらの おさらいです


エニグマ変奏曲, Op.36 (1899年)
(エドワード・エルガー, Edward Elgar 1857-1934)
今更ですが、今回は個人的な聴き方ポイントをおさらいして来週のコンサート(都響/ブラビンズ, 4/25には東響/ノットも)の予習ですw


【エニグマ変奏曲の個人的楽しみ方】 
[前半]第7変奏までは緩徐に、短く派手な第4・7変奏でメリハリを。
[後半]をメインに。第9変奏「ニムロッド」の美しさ、第10変奏「ドーラベッラ」の軽妙さ、第11変奏「G.R.S.」のワンコ(Dan)の元気さ、第12変奏「B.G.N.」チェロの響き、と楽しみます。そして最後の第14変奏「エドゥー」では迫力ですね。


次の4CDでインプレです。バーンスタイン以外はそれぞれオケの主席指揮者(音楽監督)時代ですね。

 ①プレヴィン / ロイヤルフィル
 ②ラトル / バーミンガム市響
 ③バーンスタイン / BBC響
 ④モントゥー / LSO
 ・下へ行くほど濃い味ですw




アンドレ・プレヴィン
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 (1986年)



前半は緩徐パートの真面目な優しさが印象的ですね。ほどよいメリハリに第4変奏や第7変奏での強音を鳴りよく奏します。第9ニムロッドは優しい美しさが際立ちます。第10ドーラベッラは少しシャイに、第11Danは元気いっぱい、第12変奏のチェロは哀愁ですね。ラストE.D.U.は折り目正しい強音パートです。


落ち着いていて優しい、いかにもプレヴィンらしいエニグマですね。





サイモン・ラトル
バーミンガム市交響楽団 (1993年)


rattle-enigma.jpg
(ジャケット写真です)


前半は緩徐を明瞭に表現して、第4・第7変奏は切れ味の良さを感じました。後半第9変奏は特徴的にppを長くゆっくりと現れてきます。印象的なニムロッドです。第10ドラベッラは軽妙、第11のワンコDanはイタズラ子の如く、第12変奏B.G.N.のチェロは落ち着きを払います。第14変奏E.D.U.の強音は派手ですね。


ほどよいコントラストを付けた落ち着きある流れのエニグマですね。





レナード・バーンスタイン
BBC交響楽団 (1982年)



主題から間を取って彫りの深さを見せてくるのが, いかにもバーンスタインです。前半から聴かせに入っていて惹き込まれてしまいます。第4変奏はそれほど力みませんが、第7変奏Troyteは疾走です。

後半第9変奏はトーンを沈めて夜明けの光の様な広がりを作って見事なニムロッドですね。コンサートのアンコールだったら目頭が熱くなるでしょう。第10ドーラベッラは落ち着いた楽器間の会話が楽しく、第11変奏はDanの冒険ですね。第12変奏ではゆったりとしたチェロですがオケとの音の厚みを感じます。FinaleのE.D.U.は揺さぶりの強い濃い流れです。


どのパートをとっても隙のない深慮の采配、感動的なバーンスタインのエニグマになっています。BBC響の演奏も見事ですね。(実はカップリングの"威風堂々"も素晴らしいです)

もっと濃い味、となると次のモントゥーしかありませんw





ピエール・モントゥー
ロンドン交響楽団 (1961年) [mono]



前半の緩徐はやや速めで感情を強めに込めているのが特徴的ですね。第4・第7変奏では速く激しく、です。

後半ニムロッドは唯一静的な流れを作っていて、やや速めではありますがグッとくるものがあります。第10変奏ドーラベッラはまさにお喋りなドーラ・ペニーに、第11変奏は走り回って川に飛び込むDanです。第12変奏のチェロはエモーショナルで情感が濃いです。FinaleのE.D.U.は爆走爆裂です!!


とにかく速いです。あっという間に進んで行く感じです。そして感情過多で突撃系のエニグマ ですね。

一番古く個性的, mono録音のエニグマ。これが私の標準原器になりますね。理由はありません。なぜかこれです!!




このインプレは個人的嗜好が偏って参考にならないかもしれません。もちろんオススメは④モントゥーと③バーンスタインです。

④モントゥーは一度聴いて欲しいですが、monoですしこの曲の好まれる方向とは違うかもしれません。③は人気があると思いますが、①や②が今の方向性かもしれませんね。

次週のコンサート, 都響は指揮が英国人ブラビンズさんですからなんとなく方向はわかる気がしますが。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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