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『マーラー 交響曲 第9番』 «ネット配信» アントニー・ヘルムス指揮 / 北オランダ管弦楽団 2019年12月14日 は驚きの好演でした!


アントニー・ヘルムス, Antony Hermus
(North Netherlands Symphony Orchestra)
オランダ人指揮者のヘルムスが首席客演指揮者を務める北オランダ管を振ったマーラー9です。(首席指揮者は不在で, 名誉指揮者がいる様ですね)
オランダの公共ラジオ局"NPO Radio 4"からのweb配信です。

▶️ NPO Radio 4 (賞味期限は短いと思われますので、お早めに)





マーラー 交響曲 第9番 «ネット配信»
(Live at TivoliVredenburg, 14 dec. 2019)

AntonyHermusNNO-Mahler9.jpg


第一楽章
第一主題はスローに澄んで、第二主題はティンパニを大きく鳴らして緊迫感を出します。反復から第三主題も見晴らしがいいですね。展開部は前半のスローな暗さからポリフォニカルな山場への流れは印象的です。その後も対位的な動機を絡めて混沌とさせるのも良いですね。再現部の第三主題回帰の穏やかさへの変化も極端に落とします。哀しみや優しさとは違う混沌の第一楽章を上手く作り上げている印象です。

第二楽章
主要主題は二つの動機を軽妙に絡ませ舞曲的に、第一トリオも演舞風に軽やかです。切れ味よく進んで第二トリオは緩やか優美です。この流れが第一楽章との対比になっていますね。後半も殊更に狂乱しません。

第三楽章
主要主題はまとまり良くリズミカル、副主題(第一トリオ)でも流れは軽快です。荒れた印象も上手くコントロールされています。中間部(第二トリオ)もあまりスロー化せずに流れをキープして、ラストも暴れすぎずに鳴り良く納めました。

第四楽章
主要主題は緩やかに優しさと哀しみを合わせた様に、ファゴットの動機で大きくスローに落とします。包み込む様な緊迫感が漂いますね。第一エピソードは導入部からターン音型を暗くしてラストへの印象を強く見せる流れです。見事ですね。第二エピソードも多声的な音色を静かに浮かび上がらせる上手さから、山場は壮絶に作ります。後半からコーダの静まりは言うまでもありませんね。

長い静寂のあと拍手喝采です!! 鳴り止まないそれも最後まで聞いてしまいました。


ローカルオケの演奏と思いきや見事な見晴らしの良さのマーラー9でした。指揮者の意図もオケの好演も大きく予想を裏切ってくれました、もちろん良い方にです。

混沌の第一楽章、軽妙さの中間楽章、静けさと哀しみの最終楽章。見事に揃えましたね。近年、素人が生意気なのはご容赦ください、マーラーの交響曲の演奏レベルが上がっているのを実感できます。素晴らしい演奏でクールです!! 欠点があるなら, まとまり過ぎの一点でしょうか。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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