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素晴らしい『マーラー 交響曲 第9番』 «ネット配信» テオドール・クルレンツィス指揮 / 南西ドイツ放送交響楽団 2019年12月13日


テオドール・クルレンツィス, Teodor Currentzis
(SWR Symphonieorchester)
人気のギリシャ人指揮者クルレンツィスが、2108年より首席指揮者を務める南西ドイツ放送響を振ったマーラー9ですね。独SWR2 radioのウェブサイトから映像付きの配信です。

▶️ SWR2 radio (賞味期限は短いでしょうから、お早めにどうぞ)




マーラー 交響曲 第9番 «ネット配信»
(Live at Stuttgarter Liederhalle 13 Dec. 2019)

TeodorCurrentzis-Mahler9.jpg


第一楽章
第一主題はスローで余裕を感じます。第二主題は濃厚な色付け、反復から第三主題はアゴーギクで引っ張る様な波を作ります。クルレンツィスらしい印象ですね。変化の大きい展開部も微妙なアゴーギクを振ってきますね。導入部の暗さはスローに、アレグロ・リゾルートからは一気に上げて山場からは奈落へ落とします。その後もコントラスト付けが強烈です。スロー基調が少し気になります。

第二楽章
主要主題はスローの揺さぶりのレントラーで濃い味付けですね。第一トリオはリズミカルにテンポアップで現れ対比を強調します。第二トリオはスローに一休み感を付けています。主要主題回帰後の山場は切れ味鋭いですが抑え気味ですね。

第三楽章
主要主題は速くポリフォニカルにやや荒れた気配を作ります。そこに副主題(第一トリオ)が軽やかに出現します。中間部(第二トリオ)はターン音型で最終楽章を想像させ上手い構成です。ラストはアッチェレランド風に激走です。
主要主題と中間部の扱いは見事で、素晴らしい楽章になっています。

第四楽章
短い序奏のf指示を協調して入ると主要主題を波の様な揺さぶりで流します。クルレンツィスですね。そうなると第一エピソードはもちろん静暗のスローで繊細、コーダを想像させる良い流れです。第二エピソードは二つの山場を鳴り良く大きく広げます。そこからはターン音型でコーダへ向かって息を鎮めて行きます。コーダは静で引っ張ります。舞台演出もライトを落として、最後は真っ暗です。長い沈黙(1'15"!)の後、拍手が湧き上がります。
二つのエピソードが見事な最終楽章ですね。


いかにもクルレンツィスらしい陰影付けの明確なマーラー9です。特にアゴーギクの揺さぶりとコントラストが強く演奏上の表情は豊かですね。完成度が高くSWR SOの演奏も見事です。この配信に間に合った人はラッキーでしょう。

特に第三楽章は見事ですね。ただ個人的にはクルレンツィスは構成上の仕込みが強いのが気になってしまいます。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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