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ハンガリーの現代と近代音楽家作品『ヴェレシュ/弦楽三重奏曲、バルトーク/ピアノ五重奏曲』


Veress/String Trio - Bartok/Piano Quintet
近代と現代を繋ぐ二人のハンガリーの音楽家の室内楽セットで、若手を中心とした演奏家のアルバムです。アルファ ・レーベルらしい組合せで思わず手にしました。クレーメルで知られる様になったロッケンハウス音楽祭とのコラボ作品だそうですね。

ハンガリーの氏名は日本と同じ"姓・名"の順なので、最近は《ベラ・バルトーク➡︎バルトーク・ベラ》となっています。でも本ブログでは旧来表記ですw







シャーンドル・ヴェレシュ
(Sándor Veress, 1907/2/1 - 1992/3/4)
ハンガリー人現代音楽家ですが、スイスをベースに活躍していたそうです。バルトークやコダーイに師事していますね。ハンガリーの民族音楽に精通していて、指導者としてもリゲティ, クルターグ, ホリガー と言った錚々たる顔ぶれを育てていますね。楽風は民族音楽と前衛になりますね。

弦楽三重奏曲 (1954年)
 バルトークの幽玄さを引き継いでいるのが分かりますね。無調幽玄旋律のポリフォニー、もしかしたらカノンも?、で紡ぐ様な弦楽奏です。時に先鋭になり、静になり、優美になり、織りなす綾は美しさを感じますね。II.Allegro moltoでも切れ味重視で、暴走や混沌に陥る事はありません。旋律感は民族和声も入っている様です。素晴らしいですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Mondrian Ensembleのvn, va, vc, の演奏です




ベーラ・バルトーク
(Béla Bartók, 1881/3/25 - 1945/9/26)
ここで紹介も不要でしょうね。常識ある?wクラシック・ファンの方が現代音楽として限界なのがバルトークとか聞いた事があります。(実際には近代音楽家になるでしょう)
今までPiano Quintetはインプレしていない様なので良かったです。

ピアノ五重奏曲 SZ.23 (1904年)
 初期作品で民族音楽に触れ始めた時代の作品になりますね。ロマン派とハンガリーの舞曲を組合せた室内楽です。楽器間の関係がよりホモフォニー構成になる事を再確認できます。浮遊する様な薄い調性感はまだ薄め、激しく弾む舞曲の流れは民族音楽そのものと言った感じです。ヴェレシュとの対比だと1910年代以降作品の方が良かったかもしれません。



民族音楽和声と調性の薄さがその後のバルトークなら、そこからより無調方向に足を踏み込んだのがヴェレシュでしょう。ハンガリー近代・現代音楽の素晴らしさが垣間見れるでしょうか。

初期バルトークの弾ける様な舞曲もあり、楽しめる一枚です。



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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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