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ペア・ノアゴー(Per Nørgård) の無限セリーの傑作『交響曲 第3番』と「第7番」を、ダウスゴー/デンマーク国立響で聴く


ペア・ノアゴー
(Per Nørgård, 1932/7/13 - )
昨日の第2・6番に続きノアゴーの交響曲 第3・7番になります。第3番は、第2番に続くノアゴーのオリジナル:無限セリーの注目作ですね。

Nørgård-infinity sequence

 ▶️ 北欧近現代音楽CD(作曲家別)一覧


Symphonies 3 and 7
第3番は全面に無限セリーを取り入れたデンマーク国立放送からの委嘱作で、2番を書いた後5年経って完成させています。同じ無限セリー作品ですから続けて聴いて変化を楽しめそうですね。
その委嘱の際、無限セリーを追究する方向についてノアゴー本人が書いた資料が読めますね。無限級数の他、倍音等々にも触れられています。▶️ こちら

第7番は楽風が変化した作品で、世界初録音ですね。
演奏はトマス・ダウスゴー(Thomas Dausgaard)指揮、デンマーク国立交響楽団に合唱が入ります。






交響曲 第3番 (1972-75年)
導入部からノアゴーらしい煌びやかな管楽器とpfが特徴的です。その中に無限級数からのセリーらしき音が転がりますね。調性に近い音列が増えているのも特徴的です。その後もアゴーギクとディナーミクの変化や混沌、暗闇の様な流れを作り出します。

時にポリフォニーに、時にホモフォニーに、表情変化のある楽風は中後期に近いかもしれません。手法はセリーですが、無調混沌では無く調性を薄くした現代音楽ですね。第二楽章では調性感の強い北欧風の流れから大合唱に流れ込み、溢れる音の洪水が素晴らしいです。
アルトはウッラ・ムンク(Ulla Munch)です。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


交響曲 第7番 (2004-06年)
約10年後の作品ですね。派手な管楽器とパーカッションの対比が面白く、調性を強く感じさせながらの第一楽章。オルガンを含めた音の厚さの中にテンポ・強弱の出し入れの第二楽章。ふとバーンスタインの曲を思わせる様な第三楽章。そんな中、楽器の音色を上手く活かしているのはノアゴーらしさですね。一つ前の6番より調性回帰が強く新古典主義でしょうね。



表情の薄い第2番から第3番の変化が大きいですね。煌びやかで表情のある この第3番の楽風から無限セリーを除いたのが、その後の1900年代のノアゴーの気がします。それも踏まえて素晴らしい北欧前衛の現代音楽ですね。

調性回帰の強い第7番も聴き応えがあり、強くオススメの一枚です。ダウスゴーも見事ですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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