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クロノス・クァルテットで聴く テリー・ライリー(Terry Riley) の『Sun Rings』というNASAミュージック


テリー・ライリー
(Terry Riley, 1935/6/24 -)
今更ですが、シュトックハウゼンから始まりラ・モンテ・ヤングからミニマルに、そしてインド音楽とクロノスSQとの関係と進んで来ましたね。即興とミニマルで知られますが、テープやマイクロトーナル、そして映像コラボのインスタレーションと先進性も見せる米ビッグネームとしては珍しいマルチ現代音楽家です。

米現代音楽ミニマル界ではスティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスと並ぶ大御所ですね。ライヒがフェイズシフティングなら、ライリーはモジュールの即興(偶然性?!)という技法を元にしますね。

 ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


Sun Rings (2001-2002年)
クロノス弦楽四重奏団 (Kronos Quartet)
10の小曲(spacescapes)からなる楽曲です。キーになっているのは"NASA Art Program"の一環で、そのボイジャー等によるスペースサウンドを使って Willie Williamによる映像も含めたインスタレーションになる様です。そこに弦楽(ライヴ)と合唱(録音)を加えて作られていますね。(クロノスのHPから様子が写真で見られます)

演奏は米のクロノスSQで、欧のアルディッティSQと対比する現代音楽を専門とするString Quartetですね。違いはミニマルも得意とする男女のクァルテットという事でしょうか。クロノスもちゃんと書いておかないといけませんねェ。






1.Sun Rings Overture - 2.Hero Danger - 3.Beebopterismo - 4.Planet Elf Sindoori - 5.Earth Whistlers - 6.Earth/Jupiter Kiss - 7.The Electron Cyclotron Frequency Parlour - 8.Prayer Central - 9.Venus Upstream - 10.One Earth, One People, One Love

まず"Overture"で耳に入るのはノイズですね。中には通信会話と思しきものや解説も入っている様です。というわけで楽曲は二曲目"Hero Danger"からです。ライリー得意のインド和声から無調まで入り、そこにノイズが紛れ込みます。はっきりと、多分ですがw、スペースノイズ的な物が入っています。それを生かした無調弦楽も盛り込まれてノイズの現代音楽と言ってもおかしくありません。ノイズは少ないですが、ラスト "One Earth, One People, One Love" は素晴らしいですね。

ただ "Earth/Jupiter Kiss" の様な、ノイズと無調系音楽がマッチしているパートは多くありません。ライリーは相変わらず調性・無調・インド和声と様々な音色を紡ぎますが…
宗教曲風の合唱パートが印象的なので、一層のことスペース・カンタータにしても良かったかも。

どのノイズがスペースサウンドなのか、はたまた特殊奏法なのか、ステージを見ないとわかりませんね。

 ★試しにYouTubeで覗いてみる?
  "Beebopterismo"のオフィシャル・ビデオで、映像を見る事ができます。




楽器の特殊奏法やコンピューターによるノイズではなく、スペースノイズのノイズ系現代音楽ですね。そこにライヒ音楽が出現する新しいと言えば新しい音楽(技法)?! その二つが混じり合ってマッチしているパートが少なく、そこが微妙な感じですね。

来年(2020)の9-10月に、クロノスSQが本作品で来日するそうです。ステージを観に行ってみましょうか。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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