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現代音楽にバッハをサンドイッチ、コンセプトも前衛的な パトリツィア・コパチンスカヤ(Patricia Kopatchinskaja)の『Time & Eternity』


パトリツィア・コパチンスカヤ
(Patricia Kopatchinskaja)
アルバム"Take Two"で個人的興味のピークだったコパチンスカヤ、今年1月の来日ですっかり引けてしまった訳ですが 興味誘う新譜が出たので懲りずに手にしましたw


Time & Eternity
バロックから現代曲まで全7人の曲をベースに、宗教からナチスまで迫害された犠牲者の影をタイトル『時と永劫』に准えたコンセプト・アルバムです。
宗教的背景・意図があり、司祭達によるキリスト教朗誦を挟むという構成でコパチンスカヤ本人が音楽監督ですね。独語・英語・仏語のライナーノートに作曲家と曲解説はありますが、それ以上のコンセプトは書かれていません。いずれそれは理解の域を超えるのですが、聴いてみたい曲もありますね。演奏はカメラータ・ベルン(Camerata Bern)が入ります。






朗誦を含めて24曲(パート)構成です。宗教(キリスト教)が元になる楽曲、特に歌詞のある、は難しいです。歌詞がなくてもキリエなど無理ですね、キリスト教徒ではないので。

K.A.ハルトマン(Karl Amadeus Hartmann)の "Concerto funebre, 葬送協奏曲" は静的なvnソロを配置しながら現代音楽的で、時折厳しいボウイングを交えてコパチンスカヤらしさを演出していますね。エモーショナルな流れと刺激もあって面白いです。特に激しい "III.Allegro di molto" は聴かせ処ですね。
フランク・マルタン(Frank Martin)の "Polyptyque, ポリプティック" は面白いのですが、6つのパートの間に他の曲(バッハのヨハネ受難曲・他)が挟まれてしまい集中できないのが残念ですね。繊細な流れの繊細で幽玄な流れです。センスが不足していて、ライナーノートにある時代背景を元にしたバッハとの対比はよく解りませんでした。
ルボシュ・フィシェル(Luboš Fišer)の "Crux, 核心" もvn, ティンパニー, ベル の組合せが面白いですね。強烈なティンパニー単純リズムと刺激の音楽です。革新性はあまり感じませんが。



個人的には調性感のある現代音楽、ハルトマン"葬送協奏曲"、フランク・マルタン"Polyptyque" でコパチンスカヤのvnを楽しむアルバムですね。

現代曲とバッハ、朗誦を挟み込む様にコンセプト的にも前衛?!なのかもしれませんが、それには着いていけませんでした。

それに加えて、宗教曲はその世界を知らないと迂闊にコメント出来ません。中にはインプロビゼーション前衛もあって楽曲的には面白いのですが…



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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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