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フランス人現代音楽家マルク・モネ(Marc Monnet) の『Patatras/Chant/Rigodon/Les Tenebres』


マルク・モネ
(Marc Monnet, 1947/3/11 - )
パリ生まれのフランス人現代音楽家です。フランスからドイツ・ケルンへ移りマウリツィオ・カーゲルに師事していますね。1970年代から作品を発表している様ですが 主たる作曲活動は1980年代からで、2003年からはモンテカルロで"Festival du Printemps"も運営していました。
フランスでの現代音楽活動(IRCAM・等)が薄いフランス人現代音楽家というのも面白いですね。年代的には、10代の頃にトータル・セリエルがピークを迎えています。師事したのも前衛先端とは言い難いカーゲルです。


Patatras/Chant/Rigodon/Les Tenebres
このアルバムは再発で、オリジナルは1986年にリリースされています。現代音楽としては古い時代の室内楽集ですね。年代的には前衛停滞後、先が見えない時代です。
演奏はアンサンブル2E2M(ensemble 2E2M), 指揮ポール・メファノ(Paul Méfano), 二曲目チェロ・ソロはアラン・ムニエ(Alain Meunier)になります。






Patatras! (1984年) for clarinet, bassoon, 2 violas, 2 cellos & 2 contrabasses
八重奏曲ですね。無調混沌ですが、旋律は存在してホモフォニーになっていますからトータル・セリエルからの進化ポスト・セリエルではありません。低音弦楽器の織りなす音と木管楽器のDialogue的コントラストが面白いですね。没個性かもしれませんが、個人的には好きかもしれません。


Chant (1984年) for cello
"Patatras!"のチェロだけを抜き出した様な感じです。それでも動物の呻きの様な音色は同年代のS.シャリーノを思い浮かべます。特殊奏法が無いのも面白いですね。


Rigodon (1985年) for quartet
管楽器の音色の交錯音を生かした楽曲ですね。ここでも動物の鳴き声の共鳴の様なサウンドがあって興味深いですね。面白いのはそれまでの旋律感が無くなり、音の組み合わせ的な流れになっている事でしょう。このアルバムの中では個性が光ります

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


Les Ténèbres De Marc Monnet (1985年) for string quartet
二つのパートに別れています。ここでは再び旋律が存在して来ます。弦楽ならではの緊張感は復活していますが、"Rigodon"の方が楽器の個性を生かした音の構成感で楽しませてくれる気がしますね。



セリエルを源流とはしない1980年代の現代音楽です。類型を感じて凡百的な風合いですが、この時代から生まれたポスト・セリエルの流れだと思います。特殊奏法を抜いたラッヘンマン(意味ある?w)やシャリーノの派生的と言ったらわかっていただけるでしょうか。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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