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『MUSICA VIVA 29』で聴く 英現代音楽家 ハリソン・バートウィッスル、「マンチェスター楽派」の音楽


ハリソン・バートウィッスル
(Harrison Birtwistle, 1934/7/15 - )
英現代音楽ムーブメント「マンチェスター楽派」の1人ですね。英現代音楽界で、技巧性やポリテンポ等を取り入れた無調ベースの音楽です。とは言え、トータル・セリエルには方向性を合わせなかったので旋律や反復、そして調性感と言った聴きやすやは存在していますね。


MUSICA VIVA 29
先ずは「MUSICA VIVA」シリーズについてですが、以前ご案内しています。 ▶️ こちら

そのMusica Vivaから第29集はまるまる一枚、欧州前衛現代音楽としては少々異なる印象が強いバートウィッスルですね。協奏曲と管弦楽になります。

演奏は、ステファン・アスバリー(Stefan Asbury)指揮、バイエルン放送交響楽団(Bavarian RSO)、一曲目のpfはピエール=ロラン・エマール(Pierre-Laurent Aimard) です。






Responses. Sweet Disorder (2014) for piano and orchestra
30'弱の一楽章形式ピアノ協奏曲です。無調で明確な(心地よい)主題は存在しませんが、前衛・実験音楽ではありません。構成は旋律感があり調性音楽風です。pfとオケの関係は明らかに協奏的で、協調関係にあります。エマールらしい明確なpfの音もマッチしている感じです。主たる印象はハイテンポの緊迫感・緊張感で、それと無調の流れで前衛風に聴かせていると思いますね。
流れの変化は薄いですが、コンサートの前半で取り上げても盛り上るのではないでしょうか。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  世界初演(本CD)の練習シーンと本人のコメント入りです (演奏はもちろん同メンバーです)



Gawain's Journey (1991) for orchestra
作曲年代は大きく異なりますが、曲調は類似性が高いですね。こちらの方がより調性を感じる旋律感が強く、前衛の色合いが薄いです。強音の緊張感が占めるのは同じですね。
ドン・シャン的派手さが何処と無くヴァレーズを思い浮かべます。そんな感じです。




無調の衣で前衛を気取ってはいますが、基本はコンベンショナル。楽風変化は薄く緊迫感一本調子。と言ったら悪い印象に聞こえるかもしれません。でも、今の時代らしいクラシック音楽になるのかもしれませんね。

二曲目は20世紀の "前衛の停滞" 後作品なので、より調性回帰的な流れを感じますね。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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