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シンガポール在住のN.Y.出身現代音楽家 ピーター・アイヴァン・エドワーズ(Peter Ivan Edwards) の『ionobia』を聴く


ピーター・アイヴァン・エドワーズ
(Peter Ivan Edwards, 1973 - )
ニューヨーク出身で米(ハヤ・チェルノヴィン)・独で学びシンガポール在住の現代音楽家ピーター・アイヴァン・エドワーズです。コンピューター音楽を得意として、そのアルゴリズム展開(具体的には不明ですw)し、ダルムシュタットやIRCAMといったエクスペリメンタリズム本流の世界でも実績がある様ですね。また活躍の場を欧米だけでなく韓国や中国に広げて現在シンガポールでコンピューター音楽の教鞭もとっています。


ionobia
本アルバムはコンピューター音楽は一曲のみです。他は様々な楽器編成、東洋音楽和声風の展開になっていますね。民族音楽楽器やモードではありませんが。






ionobia for oboe, percussion and piano (2017年)
  Trio Surplus
東洋和声、それも神楽の様な日本的? オーボエと打楽器は特にその傾向を感じます。そこにpfが機能和声の和音で入ってくるといった風でしょうか。途中からは欧前衛的な流れとなり特殊奏法も交えながらパルス的な強音も入ります。静の中に強音という、良くあるパターンにはなりますが…


fleepercellimano for flute, cello, percussion and piano (2013年)
  Ensemble Interface
速いフルートのアルペジオが主役で、手拍子と打楽器が色付けしています。pfも単音打楽器的、vcもピチカートで打楽器的です。和声的には東洋的な印象ですね。途中からflも含めてどの楽器も打楽器点描になります。それはそれで面白いかも。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


Brastri per Celindano for orchestra (2015年)
  Young Siew Toh Conservatory Orchestra
管弦楽作品ですね。音厚あるロングトーンの和音構成で入ります。そこから管楽器が点描的単音を発して色付けして来ます。モノフォニー的な強音も入りますね。ここでは民族和声の印象はありません。また各楽器間はポリフォニーではなく、何らかの繋がりを持っているのでこじんまりと纏っている感じがします。これがエレクトロニクスだったら何か面白さがあったのかもしれません。
演奏は教鞭をとるヨン・シウ・トー音楽院の管弦楽団です。


Ascent: Two Perspectives for flute and violin (2011年)
  Matteo Cesari, Pieter Jansen
二つの楽器が動機を反復・変奏しながら絡んで進みます。印象的にはFlが主でvnが従のホモフォニー風です。不協和音はあっても動機が存在して調性的です。処々民族音楽和声も感じますが…


Ssoonro for bassoon and electronics (2017年)
  Christoph Wichert
この曲だけ得意のコンピューター系の楽曲になりますね。ファゴットの音色をバックグラウンドにループしたりテープ的に使いながらドローンの様なサウンド構成です。少し混沌的で面白さがあるかもしれません。これが一番面白いでしょうね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


Re for flute, cello and piano (2010年)
  Ensemble Wu Xian
東洋音楽和声的であまり代わり映えのしない印象です。点描的という時点で、古い時代を思い出してしまいますしねぇ。



民族音楽和声風もあるけど調性的、民族音楽サウンド風だけど西洋楽器のみ、特殊奏法もあるけどオマケ的、流れは点描的。なんとなく全部が中途半端風に感じますね。

唯一面白かったのはエレクトロニクスの"Ssoonro"でした。やっぱり得意のエレクトロニクスを聴かないとダメかもしれない、という印象でした。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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