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近年最高の演奏では!!『マーラー 交響曲 第5番』 «ネット配信» ユッカ=ペッカ・サラステ / ケルンWDR交響楽団 2019年7月5日


ユッカ=ペッカ・サラステ, Jukka-Pekka Saraste
(ケルンWDR交響楽団, WDR Sinfonieorchester Köln)
サラステが今シーズン(2018–2019)まで首席指揮者を務めるケルンWDR交響楽団(WDR Sinfonieorchester Köln)を振ったマーラー5ですね。このセットは素晴らしいマーラー5番のCD(2013年録音)を残しているので楽しみですね。先日のマーラー6番に続いての、独放送局"WDR3 Radio"ウェブサイトからの配信です。


▶️ こちら (8月7日まで楽しめます)


実は一曲目のベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)のフォトプトーシス(Photoptosis)も素晴らしい演奏です。是非お聴きいただきたいですね。




マーラー 交響曲 第5番
(5 Jul. 2019 at Kölner Philharmonie)

20190705JukkaPekkaSaraste-Mahler5.jpg
(当日のプログラムの表紙です)


第一部
第一楽章葬送行進曲は陰鬱ですが殊更のスローではありません。導入句のファンファーレは力強く、第一トリオは一気にテンポアップして切れ味鋭い迫力を見せてくれますね。第二トリオは細い哀愁から入りますが哀しみに溺れる事なく鋭い流れに戻りますね。第二楽章第一主題も激しさと鋭さです。そして第二主題(一楽章第二トリオ)を鎮めてコントラストをキッチリと付けて来ます。展開部・再現部でも動機と主題が一層のコントラストで彩られています。マーラーの指示に沿ったメリハリある気持ちの良い第一部ですね。

第二部
スケルツォ主題はリズム良く弾ける流れで、そこからレントラー主題は緩やか優美に流れを変えています。切れ味ある小刻みな動機の後、第三主題は落ち着いた流れにしていますね。短い展開部で一気に激しさを表出させて、その流れに乗って再現部の主題回帰はより華やかに入ります。こちらの方が展開的流れです。コーダは派手で迫力の素晴らしさです!
優美な前半から切れ味の後半、素晴らしい構成と演奏の第三楽章です。オブリガート・ホルンも良い音色です。

第三部
第四楽章主部は甘美を避けてやや速めで透明感ある流れでクールそのものです。マーラーの緩徐でお約束の情熱パートもさりげない上手さで、続く中間部はトーンを抑えて秘めた感情を表現します。ラストで溢れる感情、好きなアダージェットです! 最終楽章の第一第二主題の絡みは適度な揺さぶりを付けた切れ味を、コデッタ主題ではリズム良くと対比します。展開部は各主題の広がりを大きくして、山場に向かいます。再現部も主題を明確に色付けて締まり良く、山場からコーダは纏まり派手さと迫力を作ります。フィニッシュはアッチェレランドがビシッと決まります。鳴り止まない大喝采!!


構成感のしっかりとしたメリハリのマーラー5です。この曲の持つ迫力・優美・洒脱を見事に構成して、近年聴けた最高の演奏の一つかと。

実際のコンサートでこの演奏に出会えたら当面マーラー5番は行かなくてもいいかも!!



本当に残念ながらCDではないので「マーラー第5番聴き比べ:175CD」にはアップしません。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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