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ルイジ・ノーノ(Luigi Nono)『断片-静寂、ディオティーマへ | 夢見ながら "歩かなければならない"』緊張感あるアルディッティ・クァルテットですね


ルイジ・ノーノ
(Luigi Nono, 1924-1990)
前回に続いて今更のイタリア人現代音楽家ノーノの後期作品です。という事で、ノーノについては前回のインプレをご覧いただけると幸いです。


Fragmente / Hay que caminar
極端な静音の呻きの中に強音の表出するスタイルの後期作品。その中で今回はアルディッティ弦楽四重奏団(Arditti Quartet)の演奏を聴いてみようと思いました。アルディッティ・クァルテットも前回2017年来日では随分と角の取れたスタイルになったのを感じましたが。






断片-静寂、ディオティーマへ, Fragmente-Stille, an Diotima (1980年)
もちろん弦楽四重奏曲ですね。音数の少ないロングトーンの静音構成で入ります。音色はフラジョレットでノイズ系の印象ですね。時折トリル・トレモロが入りますが、反復や変奏の印象はなく、楽器の絡みも少なく呼吸の様です。そして、その中に切れ味鋭い強音が突然の出現です。ノーノ後期の作風そのものです。このあたりの素晴らしい緊張感はアルディッティの力量の気もしますね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  音色が明瞭なLaSalle Quartetです。緊張感は緩めでアルディッティの方がシャープでしょうね。



進まねばならない、と夢みつつ, Hay que caminar sonando (1989年)
亡くなる一年前の最後の作品、二つのヴァイオリンの為の曲ですね。アーヴィン・アルディッティ(Irvine Arditti)と2nd vnのデヴィッド・アルバーマン(David Alberman, 1985–1994member)です。
 当然似た流れです。弦楽器が二本なくなったのさえも感じないかもしれません。細いフラジョレットの音色が主で、鋭いボウイングの強音が炸裂します。その炸裂頻度が少し上がって、コントラストがより明確な感じですね。この方が奥行きも感じます。



後期作品としてはこういった弦楽四重奏曲が緊張感が伝わって楽しめる気がしますね。少なくとも今までインプレしてきたノーノ作品の中では最も好みです。ただ若干の特殊奏法があるくらいで、新しさはあまり感じられないかもしれません。

この時代は、既に ラッヘンマン, シャリーノ, グリゼー その他大勢が新しい技法でポスト・セリエルを席巻していた訳で、どうしてもそちらに視線が向いてしまいます。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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